王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
26.
ここ数日、ずっと雨が降り続いていたが、今朝は久しぶりに晴れ間が現れた。だからエメリーネもシーラに付き添ってもらい、久々に朝から庭園を歩いてみる。雨でたっぷり濡れた草花は、朝日を浴びてきらきらと輝いて見え、空気はまだいくらか湿気を孕んでいるものの、エメリーネは胸いっぱいに朝のさわやかな空気を吸い込んだ。
(今日は、オディロンに会えるかしら……?)
雨が降り続いて道も悪かったせいで、この数日間は聖堂にも行っていない。
数日ぶりに聖堂へ足を運ぶ予定だったが、そこにオディロンの姿があればいいなと、エメリーネはどこか期待していた。
エメリーネが執務室で届いた手紙などを確認しようとしたとき、アルマスが二人の男を連れてやってきた。
「エメリーネ王女、補佐官候補を連れて参りました」
にこにこと満面の笑みを浮かべるアルマスだが、そのオーラは相変わらず黒いものだ。しかし、まだらに緑が混じっている。
(アルマスの息のかかった者をわたくしの補佐官にし、わたくしを意のままに操ろうという魂胆ね。だから機嫌がいいのだわ)
エメリーネも心の内を悟られないように笑顔で答える。補佐官候補のリストを準備しろと言ったにもかかわらず、こうして直接連れてくるくらいなのだから、よっぽど彼らをエメリーネの近くに置きたいらしい。つまり、エメリーネの監視役だ。
「ありがとう、アルマス。どんな方かしら」
(今日は、オディロンに会えるかしら……?)
雨が降り続いて道も悪かったせいで、この数日間は聖堂にも行っていない。
数日ぶりに聖堂へ足を運ぶ予定だったが、そこにオディロンの姿があればいいなと、エメリーネはどこか期待していた。
エメリーネが執務室で届いた手紙などを確認しようとしたとき、アルマスが二人の男を連れてやってきた。
「エメリーネ王女、補佐官候補を連れて参りました」
にこにこと満面の笑みを浮かべるアルマスだが、そのオーラは相変わらず黒いものだ。しかし、まだらに緑が混じっている。
(アルマスの息のかかった者をわたくしの補佐官にし、わたくしを意のままに操ろうという魂胆ね。だから機嫌がいいのだわ)
エメリーネも心の内を悟られないように笑顔で答える。補佐官候補のリストを準備しろと言ったにもかかわらず、こうして直接連れてくるくらいなのだから、よっぽど彼らをエメリーネの近くに置きたいらしい。つまり、エメリーネの監視役だ。
「ありがとう、アルマス。どんな方かしら」