王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
29.
エリナと一緒にお茶会の準備を進めていたエメリーネだが、それを知ったラモン伯爵夫人や他の侍女たちも手伝ってくれた。
さらにお茶会の前日には、灰色のオーラを背後にまとわせるアルマスが、執務室へとやってきたのは、様子を探るためだろう。
「明日の招待客を確認してもよろしいですかな?」
彼はこの城のできごとをすべて把握していなければ気がすまないにちがいない。
「えぇ、どうぞ」
エメリーネがにこやかに答えて名簿を手渡せば、アルマスのオーラは黒っぽい緑色に変化する。彼の場合、純な緑や黄色にならず、オーラはいつも黒ずんでいた。
「エメリーネ様。こちらの招待客はいったいどういう基準でお選びになられたのですか?」
「わたくしの誕生日に、素敵な贈り物をしてくださった方たちよ? 何かおかしなところがあったかしら?」
アルマスは一人一人の名を確認しているのかじっくり名簿に視線を這わす。
「よろしいかと思います。特にこちらのクロック公爵家には、エメリーネ様と年の近いご令嬢がおります。話し相手として登城させてはいかがでしょうか?」
「では明日、公爵夫人に確認してみます」
さらにお茶会の前日には、灰色のオーラを背後にまとわせるアルマスが、執務室へとやってきたのは、様子を探るためだろう。
「明日の招待客を確認してもよろしいですかな?」
彼はこの城のできごとをすべて把握していなければ気がすまないにちがいない。
「えぇ、どうぞ」
エメリーネがにこやかに答えて名簿を手渡せば、アルマスのオーラは黒っぽい緑色に変化する。彼の場合、純な緑や黄色にならず、オーラはいつも黒ずんでいた。
「エメリーネ様。こちらの招待客はいったいどういう基準でお選びになられたのですか?」
「わたくしの誕生日に、素敵な贈り物をしてくださった方たちよ? 何かおかしなところがあったかしら?」
アルマスは一人一人の名を確認しているのかじっくり名簿に視線を這わす。
「よろしいかと思います。特にこちらのクロック公爵家には、エメリーネ様と年の近いご令嬢がおります。話し相手として登城させてはいかがでしょうか?」
「では明日、公爵夫人に確認してみます」