雪山に捨てられた少女、伝説の元最強諜報員に拾われる。無自覚万能令嬢は『普通の生活』をお望みです!
1-4
「確か、これだったよね」
エノレアが手に取ったのは、滋養強壮に効く薬草だ。疲れたときに煎じて飲むと元気になれると、ガレスに教えられた。
「ガレスさんの疲れが取れますように!」
エノレアは瓶からたっぷりと薬草を取り、鍋に投入する。
そして、その他にもいくつか薬草を入れると、ぐるぐるとかき混ぜたのだった。
◇ ◇ ◇
働いたあとの風呂は最高だ。汗と一緒に、疲れも流れていくような気がする。
ガレスはさっぱりした気分で、風呂を出た。
リビングの暖炉の前では、エノレアが暗号解読訓練の続きをしていた。
窓からは、白い雪に混じって緑色の葉っぱが見える。
「いつの間にか、緑が見え始めたな。もうすぐ冬が終わる。いよいよエノレアの学校も始まるな」
「うん、楽しみ」
エノレアはノートから顔を上げ、屈託なく笑う。
「そうだ。通学途中で変な奴が出たらぶっ飛ばせるように、今度護身術を教えてやる。学校までは距離があるからな」
「護身術?」
「身を護る技だ」
「やりたい!」
エノレアはこくこくと頷き、目を輝かせる。
「じゃあ、決まりだな。明日から始めよう。……ところで、風呂出たときから気になってたんだが、なんか変なにおいがしねえか?」
ガレスは鼻をひくひくとさせる。
まるでポーション作りをしているときのような癖のある匂いが、部屋全体に漂っていた。
「あ、いけない! お鍋に火をかけたままだった。ご飯、出来てるよ」
エノレアが手に取ったのは、滋養強壮に効く薬草だ。疲れたときに煎じて飲むと元気になれると、ガレスに教えられた。
「ガレスさんの疲れが取れますように!」
エノレアは瓶からたっぷりと薬草を取り、鍋に投入する。
そして、その他にもいくつか薬草を入れると、ぐるぐるとかき混ぜたのだった。
◇ ◇ ◇
働いたあとの風呂は最高だ。汗と一緒に、疲れも流れていくような気がする。
ガレスはさっぱりした気分で、風呂を出た。
リビングの暖炉の前では、エノレアが暗号解読訓練の続きをしていた。
窓からは、白い雪に混じって緑色の葉っぱが見える。
「いつの間にか、緑が見え始めたな。もうすぐ冬が終わる。いよいよエノレアの学校も始まるな」
「うん、楽しみ」
エノレアはノートから顔を上げ、屈託なく笑う。
「そうだ。通学途中で変な奴が出たらぶっ飛ばせるように、今度護身術を教えてやる。学校までは距離があるからな」
「護身術?」
「身を護る技だ」
「やりたい!」
エノレアはこくこくと頷き、目を輝かせる。
「じゃあ、決まりだな。明日から始めよう。……ところで、風呂出たときから気になってたんだが、なんか変なにおいがしねえか?」
ガレスは鼻をひくひくとさせる。
まるでポーション作りをしているときのような癖のある匂いが、部屋全体に漂っていた。
「あ、いけない! お鍋に火をかけたままだった。ご飯、出来てるよ」