プロフィール

藤原三月
【会員番号】106067
自分の足元にしか興味がなかったあの頃。
今、ここからだからこそ分かる雑多な感情。
切なさ、虚しさ、愚かさ、そして、それ故の野放しな楽観主義。
それらを言葉にして紡ぐことで、その言霊があなたの心の琴線を揺らせたならば、嬉しいです。

但し、私、筆遅いです。
宜しかったらお付き合い下さいませ。

作品一覧

till  to  the  last

総文字数/495

恋愛(その他)2ページ

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あなたに、出逢えて、 良かった。 味気なくて、風穴のような、 或いは、 モノクロ色な、 私の時間が、 鮮やかに、色づき、 確かな時を刻み始めた。 晴天の春の日に、 シロツメ草一面の土手に寝転び、 淡いパステルブルーの春色の空と同化してしまったような、 穏やかにざわめいて、 静かに強烈。 そんな日々だった。 あなたは、 どうだっただろう。 あなたの優しさが、 君に出逢えて良かった、と答えさせるでしょう、ね。 でも、 多分、 私になど、 出逢うべきでは、 なかった。 どこまでもの平坦さを約束されて来た、 眩しいあなたの人生。 そこからの離脱。 あなたの道は、 脱線し、つまづき、転び、諦め、憎悪、虚脱、絶望。 あなたに良いことなど、 何一つなかった。 …はず…。 でも、ごめん。 結果、 あなたを不幸にしたとしても、 それでも、 私は叫びたい。 あなただけを、愛している……と……。
綾さんの恋日和

総文字数/2,855

その他6ページ

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ねぇ、綾さん。 孫娘が高校中退したって、どう思う?。 怒る?、気にしない?、 それとも、悲しい?。 ねぇ、綾さん。 私が産まれる遥か昔に死んだ爺ちゃんのこと、愛していた?、蔑んでいた?、憎んでいた?、それとも何も感じていなかった?。 ねぇ、綾さん。 女に産まれて良かった?。自分が産んだ四男二女のことを、憎んだり恨んだりしていないの?。 ねぇ…。 ねぇ…。 ねぇ…。 訊きたいことも、話して欲しいことも、聞いて欲しい私の愚かとか、たくさんあるのに、今となっては、会話は一方通行なんだね、綾さん。 散り始めた桜と葉桜のコントラストが、こんなにも穏やかで、儚くて、暖かな陽だまりの、その真ん中であなたは微笑んでいるというのに・・・。
オアシス

総文字数/1,126

青春・友情2ページ

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腐るというのは、物質的なものばかりではない。 一つの腐った心。 一つの悪意。 それらはあっという間に、無自覚的に、蔓延していく。 一つが二つに…四つに…八つ…十六へ…。 一つを始点に、放射的に、取り巻くもの、全てへ。 小さな町。小さな学校。 小さな家庭。 逃げよう!。どこへ?。 どこでも良い、 ここではない、どこかへ。 瀕死の心では、 濁った水さえも、時には救いのように見えるだろう。 やがて、濁ったオアシスのような世界の底で、私は束の間の安息を貪る。 ただ、自分の心を守るために。 私は、誰かの、温かく差し伸べられた手を、待っているのだろうか?
12年

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

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まるでアナタの 附属品であるかのように 保の妻と呼ばれて 12年 私はいつ貴方を愛し いつから 愛せなくなったのだろう 夫と妻、と言う契約を 私は破棄したい

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