桐森 義咲さんの作品一覧

君のブレスが切れるまで

総文字数/312,344

青春・友情270ページ

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愛を知っているけど、いじめられてしまった少女。愛を受けられず、感情を欠落させさせてしまった少女。 辛くて、苦しくて、けれども恐らくこれ以上ないほど純粋な愛がテーマの物語です。 人の一面がどれほどまでに醜くて、汚いのか。人の一面がどれほどまでに美しく、優しくいられるのか。 上記の通り、とてもストレスのかかる陰鬱なストーリーとなっています。けれども、最後には必ずよかったと言わせてみせる。そんな物語として描きました。 不幸のどん底で彷徨っていた主人公の奏(かなで)がある少女と出会い、未来を切り開いていく。そんな世界を、ほんの少しだけ覗いてみませんか? ※2022/11/09更新 1ページがとても長かったので、現在1000文字以下にページを分割しています。ページ分割は現在3章26話まで終わっています。
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 ある六月の朝、世間では梅雨と比喩され水滴が降り注ぐ季節。宮之城 雨(みやのじょう あめ)はこの世に生を受けることとなった。  両親のどちらとも違う赤い眼を持って産まれた彼女は忌み嫌われ、感情を持たないまま成長していく。愛されることを知らない、こんな最低な世界に生を受けることがどれほど残酷なことか。愛に飢えた幼い雨が取った決断は、両親に振り向いてもらうために死を選ぶことだった。  感情がなければ死は怖くない。愛がなければ命を使ってでも振り向いてもらうしかない。幼くも悲しい考え。しかしその日、彼女を止めたのは名も知らぬ黄色傘を持った同い年の少女だった。 ―――――――――――― ※ 拙作、『君のブレスが切れるまで』の外伝であり、もう一人の主人公である「雨」視点の物語となっています。(全5話) 「あの日、あのとき、君は何を見ていたの?  私が知らない日々で、君はどんな暮らしをしていたの?」 本編でも謎多き彼女でしたが、これを見れば心の内が少しだけ垣間見えるかも。 本編を知っていると更に楽しめると思いますが、こちらから読んでもらっても問題ないかもしれません。(もし本編を読んでなくて、興味が出たら本編の方もよろしくね!)
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