カナリヤさんの作品一覧

君のささやく……「それはダメ」

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私、武本紗耶(タケモトサヤ)、中学2年生。 隣の家の瀬川千紘(セガワチヒロ)は、超絶かっこいいしやさしいからみんなの人気者。 友達は幼なじみが千紘君でいいなって言うけど、 実は小5の時に告ってフラレてるから、 それからは全然しゃべってないの。 ほんとは今も好き。 大好き。 かっこいいからとかじゃなくて、クスって笑えるようなかわいいところもいっぱい知ってるから。 でも、フラレてるしあきらめなきゃ。 恋は他の人とでもきっとできる。 そう思ってたのに、そう思い込もうとしてたのに……!! 中2になってから、千紘君に話しかけられるようになって…… 前みたいにうちにも遊びにくるようになって…… じっと私を見つめてくる。 どういうこと?! 何か言ってもいつだって、 ささやくようにこう言うの。 「それはダメ」 これは彼と私の不確かで未確定な恋の話。
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