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暁花
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小説家志望の中学一年生です。
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暁花/著

総文字数/982

ミステリー・サスペンス3ページ

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「母さんっ…母さん!!!」 冷たくなった母さんに嘆く声は、虚しく消えるだけ。 私のせいだ……… 私を庇って、母さんは死んだ。 途端に、命の脆さを悟った。 いや、知ってた筈だ。 父さんだって…………… 過去の記憶が蘇る。 2年前も、父さんは事故で死んだ。 ばあちゃんも、じいちゃんも。 呪われてる。そう思った。 「うっ……おぇ…」 急激に襲ってきた吐き気に耐えられず、道端に嘔吐する。 もう口から出る物が無くなった後、徐々に意識が遠のいていく。 聞こえてくるパトカーや救急車の音も雑音と化していた。 そのまま私は眠りについた。 夢を、見ていた。 壁も、天井も、床もない大空。 一人、私は立っていた。 浮かんでいたの方が正しいか。 なんて呑気な事を考えてると、目の前に一つの陰が現れた。 真っ白な陰はやがて鮮明になっていき、一人の少女となった。 「貴女、凛音ね!!可哀想。可哀想。そんな貴女にとっておきの秘密を教えましょう!」 特徴的な甲高い声に恐怖を覚える。あまりの不気味さに脚がくすんできた。 それに不気味なのは声だけじゃない。 顔だ。 大きく見開いた真っ赤な目。 耳まで裂けてる口。 まるで口裂け女。 「そんなに怖がらないでよ!目が覚めたらきっと良い事があるよ!秘密は貴女の父親のパソコンを観てね!」 「良い事…………?」 すると少女はフフフっと不気味な笑い声をあげた。 すると蜃気楼の様に少女は消えていった。 視界がぼやけて 上も、下も、右も、左も、 大きさも分からない。 そしてまた、私は眠った。

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