プロフィール

東 鈴美
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恋愛小説が好きです。汐見夏衛先生、いぬじゅん先生の作品がお気に入りです。

作品一覧

全ての感情をくれた君に

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雪の降る日に、星に撃たれたかのような恋をした。 燃えるような本気の初恋だった。 「私たちってなんか似てるね!」 私は彼のことを気になっていたのだった。だから、本当にそう思った。 「私は、結衣って言うんだ。」と私は言った。 「僕は、流星だよ」と彼は言った。 自己紹介をして、そうして私たちは付き合い始めたのだ。 何気ないことで‪笑ったり、一緒に過ごす日々は本当に楽しくて幸せだった。 お互いに歌が好きだった。時には喧嘩もして、時には泣いた。 でも、私は強がりだから流星の前で泣いたなんて言えなかった。いつも明るく振る舞うように意識していた。 初めて会ったとき、緊張していてどんな話をしたか覚えていない。でも、「楽しかった」それだけの感情はよく覚えている。正直、付き合うのは初めてだったからすごいドキドキしていた。ただ、どこかに行くたびにお金を出してくれるのは有難いのだけど同時に少し申し訳ない気持ちにもなった。 今日で、会うのは2回目。今日はカラオケに2人で行くのだ。 「人前で歌うのなんか恥ずかしいな」 そう言うと、「それは、僕もだよ」と言ってくれた。 すごく嬉しかった。お互いに依存し合える関係、追いかけるより追いかけられる方が好きな私にとって愛し合う時間が楽しかった。 〜1年後〜 「僕たち、別れよう」 その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になって、まるで電気が体の中を走ったみたいに動揺した。 でも、「冷静な私でいたい」、「これ以上嫌われたくない」と思い、「じゃあ、理由を教えてよ。じゃないと納得できないでしょ。」と私は言った。 彼は何も答えなかった。 頭の中で「どうして」というそのことだけが巡回していた。 「あまりにも身勝手すぎるよ、、」そう思ったけれど、言わなかった。 翌日、彼のSNSを開いてみた。見るのは初めてだった。そこには、知らない女の人が映っていた。 心の中で、「嘘でしょ、、」と呟いた。 でも、それがきっかけで納得した。まるで、時間が止まったみたいだった。 怒り、嫉妬、悲しみ全ての感情を一瞬で味わった。でも、この心の声はもう誰にも届かない。 その時は、涙さえ落ちなかった。 なのに、彼のことを思い出す物を見る度に面影がちらつき、声が枯れるまで私は泣いた。 永遠なんて無いのかもしれない。もう恋なんてしない、誰のことも好きにならないと決めたのだった。
人生をかけた初恋

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とある女子高生、山本真由は高校2年の冬に激しい恋をした。 初めての恋だった。 雪の降る凍てつく風が肌を刺すような寒い日に、あと少しで受験生なので夜遅く塾が終わった疲れのせいか、帰りの電車で眠ってしまった。 目が覚めると、知らない駅に来てしまったようだった。どのくらい寝ていたのだろう? ふと時計を見ると、11時半を回っていた。 急いで帰ろうとするもお腹が空いていたのでコンビニに寄った。 そこでアルバイトをしていたのが岡田陸だった。 いつもは近所のスーパーでバイトをしてるのを何度か見かけていた。 「バイト兼けもちしてるのかな?」なんて思いながら店を出る。その日は次の日がテストだったので急いで家に帰った。 とある日に、近所のスーパーに寄った。そこにも彼はいた。あまりにもよく見かけるので話しかけてみることにした。 「あの、セブンエイト〇〇店でも働いてるんですね。覚えてるかな?」 そうすると、予想外の答えが返ってきた。 「え?お客さん何言ってるんです?僕はそこで働いてませんよ」 え、どういうことだろう。意味が分からない。 そのときから何故か岡田陸のことが気になって頭から離れない。 名前は名札見て知ったけど、名前以外に歳も何も知らない。だから、私はそのスーパーに足繁く通うようになった。 毎回そのレジへ並び、「忙しいですか?」とか何気なく話して帰るだけ。 何度も繰り返すうちに、素っ気ない態度ながらに色々知れた。 お店に遅めに行くこともあった。 そしたら、たまたまシフト終わりのようで私服で帰るのに出くわした。自分もちょうど買い物が終わったので帰るところだった。 道を歩いていると、ずっと前を歩いているのが見えた。 何処へ行くのだろう、びっくりするくらい私と方向が同じだ。 曲がるのが見えたが、なんとそれは私の家の目の前だった。 お隣さんだったことには驚いた。こんな偶然あるのだろうか? そして、私の中で何かが壊れる音がした。 時が経ち、私は高校を卒業した。 もう高校生では無くなった。私は専門学校生になった。 夕方、毎日通っている所がある。それはもうスーパーではない。 岡田陸の部屋のベッドの下だ。 完
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ずっと、私は自分に自信が持てないでいた。 高校に入ってからもう半年になるだろうか、、。 そんな時、隣の席いたのは友翔だった。 友翔は私が高校に入って初めて話しかけてくれた男子だ。正直、第一印象は最悪だった。 「俺、芹澤友翔。お前は、、峰田若葉、、だっけ?」 そう話しかけてきた彼に私は、初対面のくせにいきなり呼び捨てにして来た上に女子をお前呼ばわりして感じ悪いと思った。 私は友翔をグッと睨み付ける。 なんて、私にそんな度胸はないから出来るはずもない。極度の人見知りだからだ。 だが最近、妙に友翔を見てしまっている私がいる。 なぜだろうか、、。 * * * 冬休みに入ろうかというこの季節に、友翔が突然話しかけてきた。 「もう1年生も終わるのか、、。俺たち、そろそろ付き合わねぇか?」 私は驚きのあまりお弁当の卵焼きをぶちまけてしまった。 「ば、、バカ!何言ってんの?」と怒った口調で苦笑いしてみせる。 「でも、、良いよ、、。」 そう言ってはみたものの、私にはまるで恋というものが何かまだわからなかった。たしかに、高校に入ってからというもの周りにはカップルが増えてきている。 だが、決してそういうのに流されている訳ではない。元々、分からないなりにではあるが憧れはあった。 心の奥底では、高校生の恋愛なんてたかがすぐ別れるだろうから少しくらい味わってみてもいいかな、、というその程度からの回答だった。 卒業してしまえばそれっきりなのだから、、 * * * 時が過ぎ、気づけば私たちは高校2年生の冬を迎えていた。 そんなある日の夜中、私は突然の胸の痛みがして翌朝病院に行ってみると急性の胃炎だと診断された。そうして、入院することとなったのだ。 「かなり前から痛みがあったのではないだろうか?」と医師には伝えられたが私には自覚がない。 * * * 入院して3ヶ月になる頃、私の容態は急変した。 一時的に意識がない昏睡状態に陥ってしまった。 意識は戻ったものの、これ以上の迷惑をかけたくなかった。だから、私は転校することを決意した。何も伝えずに、、。 そのとき既に、私は友翔の連絡先を消してラインも全て削除していたのだった。 最初は軽い理由からだったが、本当は初めて好きになったのに気づいたころにはもう遅かった。 もう私達が会うことはなく、どこにいるか分からない。

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