悪気は全くなかったんですけど⋯⋯ 息子の部屋を掃除していたら、過激な本が見つかりまして それがきっかけでした 恋など知らぬまま、妻で母になった私ですが 母として、人生の先輩として 恋を勉強しなければいけないと思ったのです でも⋯⋯今さら気付いた大切な事実があります 私はいつだって、深い愛に包まれていたのですね 園田家(おもな登場人物) 桜子 共学に通った経験すらない超箱入り娘で、大学卒業と同時に見合い相手と結婚した専業主婦 息子の部屋を掃除していた際、ゲイ向けエロ本を発見 LGBTQと恋愛について真剣に学ぼうとするが、トンチンカン 敦司 桜子の夫で、薬剤師 同じく温室育ちだが、優しく包容力があり、親孝行な一面も マイペースで、ちょっとのことでは動じない 翼 桜子たちの一人息子 校則の厳しい中高一貫男子校の二年生 ※恋を知らない大人の女性が、ずっと想っていてくれた人に気づくというテーマは、これから公開予定の“遠い日の蜃気楼”と同じです。 同じテーマで、１８０度違うストーリーを目指してみました。

いきなり結婚したいなんて言われても⋯⋯

すれ違う日々の中 思い出したのよ この人だと決めた瞬間を⋯⋯

【ジャンル】 青春 ①W主人公　➁ざまあ　③親友　④腹黒 これは、実話とフィクションをミックスさせた短編です。 不良が居らず、優秀で平和な学校と呼ばれていても、陰湿ないじめは何処にでもあるんだ⋯⋯と、あの頃の気持ちを思い出しながら書いています。 おもな登場人物 綾瀬 帆夏　Ayase Honoka よく言えば優しく、悪く言えば優柔不断 後輩らの総意で吹奏楽部の部長に選ばれるが、それが地獄の始まりに 阿久津 逸美　Akutsu Itsumi 帆夏の親友で、武道や美術など、多才な生徒会長 とても人望が厚く、学校ではカリスマ的な存在(特に女子から)

先生は私と出会ってから、面倒なことに巻き込まれてばかり 「頑固でめんどくさがりやだけど、涼しげな顔が死ぬほど可愛い⋯⋯そんな愛犬の生まれ変わりみたいだ」 いやいや、そんなこと言われましても⋯⋯ 大真面目な先生と、ルーズな女子高生 そんな二人の、ゆるい日常と淡い恋のおはなし 千沢 小夜子　Chizawa Sayoko　(１７) 地方出身、都内の大学付属高校３年生 美人画から飛び出してきたような和風クール系美少女だが、中身はかなりの面倒くさがりで頑固な、拒否柴系女子 学生会館で暮らしていたが、ルーズすぎて追い出された 兄の住む団地で同居し始めたものの、今はひとり暮らし 四十万 彰　Shijima Akira　(２６) 高校教師に転職したばかり 若く爽やかイケメンなので学校内では人気があるが、大真面目でなにかと悩みがちな性格でもある 小夜子と同じ団地で一人暮らしをしており、小夜子のだらしない生活に呆れつつも面倒をみたり、学校と無関係の厄介事にまで巻き込まれる災難体質