＊2025/9/5よりめちゃコミック様でコミカライズ配信開始です！ コミカライズタイトル「見捨てられた伯爵夫人は孤独な大富豪の愛で輝く」 平民ながら宮廷への出入りを許されている大商人、ローレンス・フィッツジェラルドには、貴族相手にも法外な利息で金を貸し付け、債務者を破滅に追い込む悪徳高利貸しという裏の顔があった。 ある日ローレンスはリリアーヌ・オルフェウス伯爵夫人のもとを訪ねる。彼女はローレンスから金貨300枚もの借金をして破産寸前だった。だが社交界でも宮廷でもその姿を見たことはおろか、名前すら耳にしたことがないローレンスは彼女の借金に違和感を抱く。しかも伯爵夫人でありながら働いて借金を返すと言い、使用人のいなくなった屋敷ですべての家事をこなしている彼女に、ローレンスは思いがけない提案をする。 「家事が得意だと言うのなら、働き口を紹介しよう。俺の身の回りの世話をしてくれ。その給金で借金を返せばいい」 底知れぬ孤独を抱えた非情な悪徳高利貸しと、夫とその愛人から蔑まれ、全てを失った伯爵夫人。 絡み合う運命の糸に導かれた二人はゆっくりと密やかに心を通わせていくのだが……。

居場所をなくした子爵令嬢が出会ったのは、傷ついた救国の将軍。なりすましから始まった切ない恋の行方は。 大英帝国の都ロンドン、一八〇六年。 トラファルガーの海戦で婚約寸前だった想い人を亡くし、さらにある出来事によって社交界で悪評を立てられてしまった子爵令嬢ジュリエットは、ひっそりと馬車に揺られて逃げるようにロンドンを離れた。 「手紙・書類の朗読及び代筆係求む。貴族の女性らしい美しい文章を書ける方。容姿・年齢不問」 この風変わりな求人広告だけを頼りにとある荘園を訪れたジュリエットは、雇い主が誰であるかを知らされて驚愕する。 その名はロバート・グリーンウッド将軍。ネルソン提督の右腕として、イギリス海軍を勝利に導いた立役者の一人だ。だが彼は、なぜか絶望のどん底で世間に背を向け、領地に引き籠っていた。 ロンドンでの評判を耳にしていたロバートからもメイド頭からも歓迎されないまま、ジュリエットは屋敷に滞在することになったのだが、どうやらロバートが引き籠っているのには理由があるようで……？ ※他サイト（エブリスタ様、カクヨム様、小説家になろう様）でも別タイトルで連載中です。時代と場所は特定していますが、架空の物語です。実在の人物とは一切関係がありません。また、当時の世相や風俗、社会常識、あるいは地理的情報については史実に基づいて記載してある部分もありますが、作者の創造によるものも多いことをご了承の上、お読み頂ければ幸いです。

もう戦争は終わったのに、夫は帰ってこない…… 大陸全土を巻き込んだ戦争が終わって３年。 かつて帝国と呼ばれていた強大な国は革命が起き、共和国となった。敗戦国の屈辱と古き価値観が崩壊した混乱の社会の中、片田舎で息子を育てながら姑に仕え、傾きかけた男爵家を切り盛りするエレノア。 そんな彼女の元にある日突然、一人の男が現れる。彼は何物なのだろうか、そして…… 『エレノア、マルベリーの花言葉を知ってるかい？ ……共に死のう、だ。』 疑惑と夫への愛の狭間で揺れ動く、エレノアが辿り着いた真実とは。 20世紀初頭の激動の時代、ヨーロッパの架空の国を舞台に生きた三人の男女の、激しく狂おしい愛の物語。