読後、鳥肌がたった。
同時に、彼らにどうしようもなく憧れを抱いた。
なんと透明で繊細で綺麗なのだろうか…と。
理由ばかりを追求する私には、彼らがとても眩しく、嫉妬さえ覚えた。


この作品を読んでいた時、特に圧巻したのが『空気感』と『メッセージ性』。
然り気無く置く作者さまの力量に脱帽する。
そして何よりも少年たちだけでなく、白球やスコアボードや土…。全てが生きてるような感覚に陥る。

たった１８ページ。
たった１８ページなのに
壮大なストーリーが私の中に流れ、波をつくり、溢れ出た。
素晴らしいの一言です。


さぁ、五感で感じて下さい。
貴方もきっと自然に
頬に一筋の温もりが流れ落ちる。
そして
自分を誤魔化すことが出来なくなるはず。
新しい自分へと。
変えさせてくれる力がある。

是非読んで下さい。

ほんわか。
優しい優しいお話。

親にとって子供とは『何よりも尊い光』です。

あんなに痛い想いをして、自分の痛みと引き替えにして…私たちに生を与える。

母親の強さと愛情は本当に計り知れないものです。


『赤ちゃんが出来るまで』

この物語は
貴方が産まれる少しだけ前のお話。

母親が何を想い、貴方を産んだのか。
父親が貴方の為に、何をしてくれたのか。
その時祖父母はどうしていたのか。

…貴方が産まれて両親は本当に幸せだったのか。

自分の『生』の時について興味はありませんか―？


本当に出来るだけ多くの人に読んで欲しい。

きっと母親に父親に祖父母に…
『ありがとう』
って言いたくなるはずだから…。


是非読んで下さい。

コメディ作家さまの
初のコメディでない小説。

今までコメディを描くオレオさんが好きだったのですが…これを読んでまた大好きになりました。

決意のような…自分に宛てたメッセージ。

彼女への優しい気持ちに包まれている文は、作者さまの心を共感できます。


評価は☆４つ。

離れてた時間にある、変化した心情が欲しかったです。

『未練タラタラ～幸せになって欲しい』と願う彼に何があったのか書いて欲しかったです。

何かキッカケがあったはず。等身大の彼女と向きあえるようになったのは何故か。

それで少しひかせていただきました。


それでも個人的に好きな作品。

ページ数も少ないので、気軽に読め、最後には何度も読ませる一工夫。

オレオさんの素敵な人間性にあなたも惹かれてみて下さい。

永遠というのは

叶わないから願うもの。

何らかの形の永遠はあるけれど

時や命は

永遠なんて叶わない。


それでも人は

願わずにはいられなくて

分かっているけれど

願わずにはいられなくて


届くことのない言葉を…

返ってこない言葉を…

永遠の命を

願わずにはいられない



そんな一人のお話。

切なくて
過ごした思い出が暖かすぎて
素直に…涙が出ました。

鮮明に浮かぶ情景と、心情が素敵です。


読後に色々と考えさせられました。


是非読んで欲しい。