２年間付き合っていた彼氏、 須藤翔に突然振られる主人公、広瀬沙希。 そんな中、沙希は翔と付き合う前までずっと好きだったバーのオーナー、 近藤愛華の事を思い出す。 一度はあきらめた恋。 しかし、２年振りに会った愛華は、 酷なくらい沙希をドキドキさせる。 「そんな無防備に涙見せられたら、 キスしたくなる……」 「沙希の事、ずっと好きでいたいから……」 そして沙希はまた、愛華に惹かれはじめる。 そんな中、ひょんな事で知り合った土岐恭也によって、 沙希は厳しい生活を強いられる。 怖いくらいに美しい恭也。 立ち振る舞いやしぐさ、 静かな話し声に色気のある目。 そのどれもが目を引く妖艶なその男は、 愛華とは正反対の冷たい男だった。 しかし、愛華に惹かれつつも、 冷たいと思っていた恭也の優しさを知る沙希。 次第に恭也に惹かれ始める沙希はのちに、 彼が現在背負っているのもと、 彼の悲し過ぎる過去を知る。 そしてその時沙希は……

同棲していた彼に、家を追い出されてしまった 主人公　藤崎理央 理央は、行くあてもなく街を彷徨い たまたま立ち寄った公園で 足を怪我した犬に出会う。 そして理央は その犬を動物病院へと連れて行く。 しかし、時刻は夜の１０時 当然閉まっている病院のドアを 理央は必死になって叩く。 「すみませーん！」 すると中のあかりが付き、そこには背が高く綺麗な顔をした男の人の姿。 理央は一瞬彼に見とれてしまうが 彼は超イジワルなヤツだった。 「お前は無力で貧乏で、そのうえバカか」 「おい、そこのメス！ 俺を男として意識するな！」 彼に罵られ、悔しい思いをしながらも 理央は彼の優しさに気が付く。 そして理央は彼に恋をする。 しかし彼は人を愛せない人だった。