長い、夢を見ていた。 どんな夢なのか それすらも分からない そんな、不確かな夢。 ぼやけた景色は､忘れてはいけないモノだと 心が叫んでいる かすかに耳に残った言葉 それは─────… 《愛してる》 あたしは誰に愛されていたのだろうか 手の感触が、まだ残っているのに。 なのにもう、熱は冷めていて。 それが、なぜだか切なくて。 切なくて、不思議と涙が止まらないんだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “アイツ暗くなったよな” いつからか 周りの人が　君のことそう言うようになった それはきっと 君の幼なじみが失踪してしまったからでしょ？ あたしは　君と学校が違うから 詳しいことは何にも知らないけど 君の悲しみくらいは　分かってあげられるよ 宏斗　泣かないで 大切な人を失った時 なんて声かけてあげればいいかとか あたしは全然分からないけど ねぇ　宏斗 ちょっとくらいは　こっち向いてよ ───…これは、一方通行が重なった 切ない恋の物語 {:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:} ﾀｶﾅｼ　ﾙｳ 小鳥遊　瑠羽(16) × ｸｽﾞﾉﾊ　ﾋﾛﾄ 葛乃葉　宏斗(16) {:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}:;:{:;:}