新庄夏希(しんじょう　なつき)は、高校を卒業し、大学生になった。 大学１年の初めての夏休み。夏希は、白山明里(しろやま　あかり)の住む町へ向かう。 夏希と明里は幼馴染みだった。 子供の頃から仲の悪かった夏希と明里が、親友と呼び合うようになったのは中学２年の夏。 体が弱かった明里は中学２年の夏の日に、死にかけたことがあったのだが、 それがきっかけで２人の関係は特別なものになってしまう。 大学生になった夏希は、再び明里と再会するが、 次第に衝撃的な事実を知ることになる。

どこにでもいる普通の高校生、空野翼は転校生だった。 転校をすることになったきっかけは、なぜか 『いじめられていた生徒を助けたこと』だった。 新しいクラスの生徒達には恐れているものが１つだけある。 それは、右目に眼帯をした男子「夢野類」の存在だった。 転校生である空野は夢野類の過去と そして、このクラスの悲しい過去を知らない。 なぜ生徒達は夢野を恐れるのか？ なぜ、彼は眼帯をしているのか？ 誰も教えてくれないその理由とは・・・。 何度も見るようになった「見知らぬ少年」の夢、 願いが叶うという「恋ノート」の秘密、 消えていく生徒達・・・ 信じられない出来事は、次々に起きていく。 しかし、この出来事は全て彼らの「運命」だった。 初めての恋と初めての友。 初めての繋がりは、人の心を強くする。