JUNCTIONさんの作品一覧

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JUNCTION/著

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恋愛(オフィスラブ)2ページ

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一番でなくてもいい、という言葉を、妥協しないで使うことがあるとはじめて知った。すれ違う瞬間に、日ごと視線を交わす時間が増えた。ともに戦い、お互いをねぎらう機会が増えるにつれ尊敬を覚えた。わたしも、彼も、どこかでそれが途切れることを願っていた。だから少し距離を置いたりもした。 きっと彼も、同じことを感じていたと分かる。糸の切れた凧のように、縁が切れてもどちらも追わなかった。それがまた、自分のところへ舞い落ちてくるとは夢にも思わなかったから。 なにか不満があったか、想像に夢膨らませるなにかが、起こるべくして起こったかと、何度も考えた。だけど、それは、わたしたちふたりにとって不慮の事故でしかなかった。避けることのできない、もう戻すこともできない、そして後悔もできない、それが一番問題だった。
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