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星野 雛子
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先生に、あげる。

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恋愛(純愛)149ページ

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僕が恋に落ちたのは、初恋の相手にそっくりな、僕のクラスの生徒。 あたしが恋に落ちたのは、何かパッとしない担任の先生。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* 「先生、好きな人いんの?」 「いても、君には関係ないよ。」 「ね、先生の好きな人って、あたし?」 「いいから、早くこの問題解いて。」 決して交わることのない二つの線。 決して交わってはいけない二つの線。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* その線が出会い、重なった時。 「ね、先生って欲しいものあるの?」 「君…。」 「えっ。…。」 「…のカバンについてるこのキーホルダー。」 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* 線はいじわるに、複雑に、絡み合う。 「僕は、愚か者だ。君といながら、君に、違う女性を重ねてる。」 「それでもいいよ。先生。」 「…。」 「今日は、あたしのことその人の名前で呼んで?」 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* どんなに辛くても、 「あたし、多分先生といたら、もっとダメ人間になっちゃうよ。甘えちゃうから。」 二人は、また線が交わる未来を望んだ。 「あの、この写真の女性をしりませんか?ずっと…探しているんです。」 「あたしも、待ってたよ。先生。」 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* 切なくて、悲しくて、でも愛おしくて、ちょっと笑える、二人の物語。 ねぇ、全部。 先生に、あげる。

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