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キラン
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狩人
キラン/著

総文字数/1,353

ファンタジー2ページ

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「狩人」一章「救いの道」 プロローグ「反逆」 パァン… 森の中にざわめきが響いた。 いつからこんな事になってしまったのだろうか… 最初は敬われていた能力者も今となりゃあ化け物扱い。 駆除だと…?ふざけやがって… 俺達が何をしたっていうんだ。 当然のごとく、散歩をしていた時にいきなり叩かれて仲間が殺されて… こんな酷い話があるか。 あぁ…意識が薄くなっていた。 そもそもこんな薄着で来たことが間違いだったのだ。 避難警告だから焦っていたのだろう。 おかげさまで右腕から血が垂れ流しだ。 「いっそのこと死んでやろうか…」 …ハッ!?ダメだ!ダメだ! より不安を寄せる方に考えていたら身も心も持たない。 まだやり遂げねばならぬことがある。 夢を…そう、もう一度…もう一度戻したい…あの頃の日常に。 やはりそんな夢は叶えられそうにない。 矢が飛んできた。物凄い速さで。 ふと音のした方、木の上を見ると三人…いや…四人か。 矢を構えている男がいる。しかも体つきがかなりの筋肉におおわれて。 まるであれだ、狼男ってやつか… ハハッ…月も出てねえのに…。 矢という牙を構えてこちらを威嚇をしている。 「あぁ、終わったな。」 出来ればまだ死にたくはなかった。 しかし仕方がない。こうなってしまった以上、死を認めるしかないのだ。 ヒュン… それは静かだった。牙が解き放たれた。 四本の矢がこちらに音もなく向かってくる。 この瞬間終わりを認めただろう。 俺が最後に見た景色は、青色の光が俺を包み込んだ情景だった。

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