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屋根で休暇を過ごす神様

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ファンタジー1ページ

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獣の爪は墓を壊し、大きな鳴き声が霧の中で響いてる。 これは死ぬ。 流石に武器なしで戦うのは勝ち目はない。 足がうまく動けなくて立とうとしてもすぐに倒れる。これは恐怖に囲まれ、死の世界に近づいてる自然反応だ。 「貴方はもうすぐ死ぬ」 この声が再び頭の中で響いてきた。 (死ぬ・・・って、いまのことだよね?) 唇の震えは未だに止まっていない。頬の冷え汗は氷のように冷たい。 獣がどんどん近づいてくる。見なくてもわかる。そいつは犬のようにハァッハァと息をしている。吐き出した息が体温みたいに温かい。気持悪くて、温かい。 震えながら、ゆっくりと左を向いたら・・・ 目だ。 潤い、大きな瞳。 その目に映ってるのが、怯えてる俺だ。 目と目が合う瞬間、俺の息が止まった・・・止められるように止まってる・・・ (死・・・)

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