『特別な力』を持つせいで自分に価値が見出だせなかった主人公の静月。
しかし、蒼大に出逢い、彼の親友の死の真実を二人で追う内に成長し、自身の価値を見付けていく。
スタ文大賞テーマ「成長感×非日常×恋愛」にぴったりな作品でした。

蒼大先輩がとても格好よく、こんな人と恋愛ができたら、どんなに幸せだろう！と読みながら静月が羨ましくなりました。
源先輩の死の真実を追う話をベースに、その死に関わっていた人達それぞれの苦しみや、葛藤には心が切なくなりました。そして、源先輩の死の真相…。自分でも気付かぬ内に涙が自然と出ていました。

涙鳴様の作品は、自然と涙が出てきてしまう、そんな切ない優しさが詰まっているような気がします。この作品のみならず、是非他の作品も読んで頂きたいです。素敵な作品をありがとうございます。

『本の世界』に行ってみたい。そんな風に思ったことはありませんか？

幸せな結末を迎えるはずだった世界が、〈黒の結末〉に塗り替えられてしまう。
そんな結末を変える為に『本の世界』へとトリップする主人公。

誰もが一度は『本の世界』の王子様に憧れを抱くのではないでしょうか。
そんな王子様が目の前にいて、触れてお話もできる。
しかし、王子様はお姫様と結ばれ幸せな結末を迎える…それがこの本の世界。

大切な『本の世界』と『王子様』のため、〈白の結末〉へ導くため頑張る主人公を応援したくなると同時に、自分はこの世界の住人ではない、と心苦しむ姿には切なくなります。

とにかく主人公の鈴奈ちゃんが、とても可愛く純心な子で、見守っていてあげたくなります。

どうか貴方もこの物語の結末を見届けて下さい。

心優しい、清らかな少女レオノーラ。
そんな彼女が妖精と出逢ったことから、物語は進んでいきます。

お姫様と王子様が出逢いハッピーエンドという童話とは、少し違う。だけど、心暖まる童話。

様々な意味合いを込めて『綺麗な物語』という言葉が相応しい作品なのではないでしょうか。

レオノーラの行く末を最後まで見守って下さい。
きっと最後には、心がほっこりとするでしょう。

「ねぇ…私のカラダを探して」

友人からこんな頼み事を受けたら、あなたならどうしますか？
冗談だと笑うか、それとも…

決して回避することのできないカラダ探し
繰り返される「昨日」
逃げ続ける「今日」
訪れない「明日」

「赤い人」を見たら決して振り返ってはいけない。

カラダを全部見つけた先に待っているものは？


ぜひ、最後まで読み進めてください。
胸が締め付けられるラストです。


作者様の綿密に練られた設定・ストーリー構成には圧巻です！
登場人物たちもとても、魅力的な子ばかりです。
シリーズすべてを読んでください。四部作すべてを読んでこの作品は「完読」と呼べるでしょう。

もちろんホラー作品ですので、恐怖する場面も多々ありましたが、その上でとても感動しました！
素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございます。

ミステリー好きならば読みたくなるはずの作品！
閉ざされた廃村の中で繰り広げられる復讐劇
ワラベ唄になぞらえ行われる殺人
その謎を解き明かしていく探偵
少なくとも私はこんな作品を求めていました。

前作で、生きる道筋を変えた主人公の陸。
そしてまた、今回の事件でも陸と同じようその道筋が変わってしまう人…
この作品だけでも楽しめますが、前作と合わせて是非読んで欲しい作品

あなたは、「嫉妬心」を抱いたことはありますか？
あなたは、「復讐心」を抱いたことはありますか？
好きな人、大切な人はいますか？
大事な仲間、家族と呼べる人をお持ちですか？

ぜひ最後まで読み進めてください。
次回作を期待したくなります。