プロフィール

千乃
【会員番号】1402153

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侯爵夫人グレースは、夫婦の寝室で夫エルヴィスとその愛人の密会現場を目撃する。罵倒され離婚を突きつけられるも、彼女は静かにそれを受け入れた。 格下の家柄であるグレースを、エルヴィスは結婚当初から蔑み、虐げてきた。愛のない結婚生活、浴びせられる侮辱の言葉。 ――そんな男との結婚を続ける理由が、どこにある? 「ただ別れるだけなんて、許さない。これまで私を蔑んできた報いを、貴方には受けてもらう。侯爵家当主としても、人間としても、完膚なきまでに地に落としてあげる」 離婚から半月後、舞踏会に現れた元夫の隣には、新しい妻の姿が。 しかし、彼らが社交界の人々から向けられるのは、祝福ではなく憐れみと軽蔑の眼差しだった。 そう、エルヴィスが『最愛の女性』だと信じて疑わないその存在は、グレースが魔法で作り上げた、意思を持たないただの“泥人形”だったのだ――。 「甘い夢ほど、覚めた後に待つのは深い絶望ですわ」 全てを知りながら滑稽な元夫を見下ろすグレース。 漸く独り身になったそんな彼女の手を、まるで狙ったようにとったのは、まさかの幼馴染である王太子シエルで。 「離婚したということは、君を本気で口説いても構わない、ということだな」 最低なモラハラ夫を社会的に抹殺し、シニカルな悪女役が王子様から口説かれるまでの復讐劇。
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「今この瞬間、お前との婚約を破棄する」 婚約者である王太子・アルバートが、聖女・ミリーと口付けを交わす現場に出くわしてしまったレティシア。 しかし彼は、謝罪をするどころか、レティシアに対し冷たく婚約破棄を告げる。 「お前のその完璧なところが、人形じみていて嫌いなのだ」 婚約者を奪われ、実家へ戻ったレティシアを待っていたのは、実父と継母による謂れのない叱責と、周囲から向けられる嘲笑の目だった。 貴族の結婚に、愛は要らない――。 そう自分に言い聞かせて胸の奥へ仕舞い込んだはずの、嘗ての恋。 しかし、ゼハディア帝国の皇太子・イヴァンとの再会により、レティシアの心は大きく揺れ動く。 「愛される結婚の方が、幸せだと思うけどな」 昔と変わらぬ笑顔に、封じたはずの想いが疼く。 婚約破棄をきっかけに、少しずつ変わりゆくふたりの関係。 一度は諦めたはずの恋心が、再び胸の奥で息を吹き返して……。
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伯爵家の娘・セシリアには、幼い頃からの許婚がいた。 公爵家当主にして王国宰相、ユーリス・シルヴェイン――初恋の相手でもある彼と、セシリアはついに結婚する。 しかし結婚初夜、彼は静かに告げた。 「君を愛することはない」と――。 ユーリスはほとんど帰宅せず、聞こえてくるのは他の女性との浮いた話ばかり。 没落寸前だった伯爵家の借金を肩代わりしてもらった身では、反論する術もない。 セシリアに求められるのは、ただ"完璧な公爵夫人"でいることだけだった。 しかし"ある夜"をきっかけに、ふたりの関係はより歪になる。 彼が稀に邸へ戻る夜――ユーリスは決まって、セシリアの隣で眠るのだ。 理由も、意味も、分からない。でも、怖くて聞けない。 そんな折、社交界である噂が囁かれ始めた。 他国の王女との縁談、そして「本命の女性がいる」という声。 結婚して三年。愛されなくとも、傍にいられればそれで良かった。 けれど、もう――潮時なのかもしれない。セシリアは静かに、離婚を決意する。

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