ほら、笑って… 涙の雨の向こうには きっと虹がかかるから…

No rain, No rainbow あなたに出逢うための道のり。 たとえば、今までのたくさんの感情は、 ただただ、出逢う為だったのだと。 無くしていたパズルのピースが、ぴたりと合うように。 それはただ、無くしていただけ。 見失っていただけ。 永い永い永遠とも思える時間はただひたすらに、あなたに、出逢う為だったのだと。 疑問が確信に変わった、何でもないあの、雨の日。 あの哀しみとも、喜びとも、自分自身の感情が、定まらない、２３時。 それを、軽々と飛び越えて、深く深くまで爪痕を残したあなた。 それは決して、痛くも不快でもなく。 不思議な感情をただ、刻みつけた。 オレにとってはじめての感情を。 真実をわかったふりをして、ごまかしていたオレに。 ほんとうの優しさを刻みつけたあなた。 これは、はじまったばかりの。 終わりに怯えていたふたりの、決して終わることがない、シアワセな日々。 No rain,No rainbow ・

ある日、YouTubeに一本の動画が投稿された。Rainbowという新しい歌い手グループの歌ってみた動画だ。 また新しい歌い手グループか、そう思って聴き始めた人たちはこのグループの大きな特徴に驚くことになる。 この歌い手グループのメンバーは全員、性的マイノリティを抱えているからだ。

これはかわいそうな子どもたちの話。 でも悲しまないで。 哀れまないで。 それは未来のあの子かもしれないから。

この短編集は涙からはじまる青春物語です。 甘くて切ない、イマドキの恋を小説にしています。 それでは、どうぞ。 ───────────────深凜

俺は､ずっと思ってた｡ お前をずっと…ずっと…思ってたんだ｡ こんなに近くにいるのに｡ 上手く伝わらないんだ｡ 今の俺は､ まるで…雨が降ってるようで… 多分…ずっと晴れないだろう｡ 虹は出来ないだろう｡ 今でもずっと思っています｡ お前が帰ってくるまで｡ 空が晴れるまで｡