私の好きな人は、幼馴染みの綾人。 でも彼は、女をとっかえひっかえして遊ぶ、 サイテー男。 今日も彼は、私と体を重ねた後、 他の女のところへ行く。 彼と抱き合う、たった数時間。 その間だけは、彼の気持ちが私に全力で向けられている。 ひと時の幸せ。 それで充分。 …と、言い聞かせながら過ごす毎日。 私の本当の気持ちを知られてしまうのが、 すごく、怖い。 本当の気持ちがもし知れたら、 遊び人の彼はきっと、それを重く感じて、 相手にしてくれなくなるだろう。 そうやって、綾人との繋がりが無くなってしまうよりは、 都合のいい時に、体だけ繋がっている方が、 ずっとマシ。 彼に対する愛が、地まで墜ちていくような感覚。 地上を通り過ぎ、もしかしたらここは 地獄 なのかもしれない。 それでも私にとっては、 ２人で過ごす時間はあまりに幸せで。 誰から見ても、墜ちるところまで墜ちたひどい場所でも、 私にとって、ここは 天国 のように、思えるんだ。 ──私たちの愛は、どこまで墜ちていくのだろう── 『墜愛』 ＊+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+＊ 麗蘭（れいら） 大学１年生　１９歳 ✕ 綾人（あやと） 大学１年生　１９歳 ＊+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+＊ 胸キュンSSコンテスト⑧『甘すぎる関係』 エントリー作品です。 本棚登録、いいね！、レビュー、 ひとこと感想の投稿 してくださった方、 読んでくださった方、 皆さんありがとうございます^^