真っ白な世界。
第十章
あの人を終わらせてから

何をしても何も感じずに

季節が1周してまた雪が積もる。

この先一生このままなのだろうか。

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まゆき目線

山南さんが亡くなってから

沖田さんの目から

光が消えてしまった。

山南さんを

介錯した白い雪の降る日。

あれから桜が咲いて、

太陽が眩しくなって、

山が紅く染まっても

変わることは無かった。

そしてまた雪の積もる日々。

沖田さんは枯れ木のように

静かに、仕事をするだけ。
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