嫌いなものは病院なの-Second-

予防接種

悠馬side


看「五十嵐先生、今期の接種終わってますか?」
「え、あーまだです。」


そうか、もうそんな時期か、、、。
インフルエンザの予防接種が完了しているかどうか看護師長がスタッフに確認している。


看「明日の午前中に会議室3でお願いします!」
「はい!ありがとうございます!」


玲菜も打っとかないとだよなー。
「今期分在庫状況どんな感じですか?」
看「今のところ十分にありますが、これから予約も増えると思うので、、、」


そうだよな。
たまに在庫が急になくなったりするから早めにだな。


、、、あ。

内科は学会中で神谷先生も潤も数日不在。
1人であの子に打てるか、、、?!


「誰かいないかな、、、」
担当表を確認

看「先生どうかされました?」
「あー、いや、患者の予防接種の補助をお願いしたくて、、、」
看「私行きましょうか?」


小児科だから子どもの補助ならお願いしたいんだけど、、、玲菜だからな、、、。
「明日か明後日で、できれば男性の方が体力的に良いかな、、、と、、、」
看「なるほど!明日でしたら研修医の河野くん、明後日なら、、、佐々木くんがいますよ?」


お!研修医くんいいじゃないか!
「明日河野くんにお願いします!」


、、、ということで、明日と言ってしまった以上玲菜の説得を頑張りましょう!


変なところ勘が良いからな、、、正直に言う方が良いかな。


―夜


「玲菜?明日空いてる?」
玲「明日?学校だけど?」

「学校の後」
玲「、、、(キョロキョロ)」

もう勘づいた?!

玲「要件は(;一_一)?」

「そろそろ予防接s「ムリ!あー、残念予定入ってるからムリだわ!」」
早いってー(;´Д`)


「おっけ、わかった。じゃあ、いつなら空いてる?」
玲「空いてない。空けない。」

空けない。ってなんだよ(-_-;)

「でもいつかはやんないとだし、早めに終わらせようよ!な?明日放課後病院おいで」
玲「打ったってなるんだから打つだけ無駄じゃん!」

わかるよ、わかるけど。
「打たなかったら重症化しちゃうかもだから打ってるの。一瞬だけだから頑張ろ?」


「えー、、もー!!」なんて言いながら部屋に行く玲菜。
どうにか頑張れますように!!



玲菜side


嫌な季節が来た。
何で毎年毎年、、、。


―学校

「ねぇ、インフルの予防接種ってしてる?」
友「してない。小学生の時だけだったと思う」
友「私は中学で卒業したかなー」

だよねー。この年になってしてる人なんていないじゃん。
友「玲菜打ってんの?」
「ん、、、お兄ちゃんが打ちなさいって、、、」

友「えー!あのイケメンお兄さん?」
友「あんなイケメンに言われたら私断れないかも(笑)」


「愛されてるねー玲菜!心配なんだよ!」って、どうなんだか。
友「また迎えに来るの?」
「来ないよ。職場の病院に来てって言われてるだけ」


友「え、お兄さん病院で働いてるの?!」
あれ?知らなかったっけ?
「医者だよ。最悪だよね」

友「えー!!あの容姿で医者とかヤバい!!」
話になりません。。。
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