極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

25・狡猾なる侯爵令嬢

 逸る気持ちのまま足を動かしていると、あれから十分もしない内に、森の入り口が見えて来た。

 途中で治療チームの聖女を見つけ、ポピアを見かけてないか聞いたが、作戦が始まる少し前から姿がどこにも見えないのだという。

 やはり……誰かに攫われたのだ。
 そう確信し、このことを誰かに伝えるか迷うも……万が一のことを考えるとそれはできない。

 作戦に携わる兵士や聖女たちから身を隠して進んでいると、ついに荒野の東側に広がる森林地帯へたどり着いた。

「来てしまったんですね……」
「リナ……」

 そこでは、私をふたりの人物が待っていた。
 ひとりはあの手紙を出したリナ。そしてもうひとりは……三角帽子をかぶり、黒い外套に身を包んだ怪しい人物。

 私はその姿を見て少しドキッとした。私以外に真っ白な髪の人を初めて見たからだ。でも、その瞳は私のものと違って(めし)いたように白い。
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