極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

26・恐ろしき力

 私は全身全霊でリナに叫んだ。

「リナ、お願い! ポピアはこんなことに巻き込んじゃいけない、大切な友達なの! 今彼女を助けることは、あなたにしかできない!」
「…………」

 彼女は顔をぐっと俯かせたまま表情を見せない。
 だが私は必死に届くと信じて何度も語り掛ける。

「あなたはいいの⁉ アンジェリカが恐ろしいからって、ずっと言うなりで! いったい何に、あなたはそんなに怯えているの⁉」
「無駄なことを……」

 訴えかける私に鼻を鳴らすと、アンジェリカは馬鹿にしたように嫌らしい口調で言う。

「この子はねえ、生まれながらの小物なのよ。父親のせせこましい店を潰したくないなんて、くだらない理由のために聖女になって。くくっ、あげく私の命令に従って髪留めを盗み、今はこうして人殺しにまで加担している。こいつに誰かを助けるために私に逆らうなんて真似、できるはずもないわ」
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