極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
28・巨大な亀裂
『と、とにかく陣形の維持だ! 団長が戻ってくるまで持ちこたえろ! ありったけの聖筒を……うわぁっ‼』
『怪我人を先に逃がして! あんなの……倒せるわけないわ!』
近付くにつれ、聖騎士や聖女達の悲鳴が直に届く。
見上げるほどの巨大な物体が迫ってくる様は、人では太刀打ちできない天災かなにかを想起させた。しばし見上げるままになった私は、アルベール様の苛烈な声に身を打たれる。
「降りてくれ! 僕は前線に戻って指揮を執る! シーリは、マール様の下へ!」
「はい!」
私が地面へ降りると、彼は馬に乗ったまま金髪を靡かせすさまじい速度で駆けていった。
私は周囲を見渡し聖女達が集まる一団を見つけると、そこで声を張り上げていた金盞花の乙女の下へ走り寄る。
「マール様!」
「バカ者、どこにいた⁉ いや、それより今は撤退の準備だ。あれは……倒せない。足止めできる戦力を残して、聖都から援軍を呼ぶ。私の奇跡があてにならず……まさか、こんなやつが出てくるとは」
『怪我人を先に逃がして! あんなの……倒せるわけないわ!』
近付くにつれ、聖騎士や聖女達の悲鳴が直に届く。
見上げるほどの巨大な物体が迫ってくる様は、人では太刀打ちできない天災かなにかを想起させた。しばし見上げるままになった私は、アルベール様の苛烈な声に身を打たれる。
「降りてくれ! 僕は前線に戻って指揮を執る! シーリは、マール様の下へ!」
「はい!」
私が地面へ降りると、彼は馬に乗ったまま金髪を靡かせすさまじい速度で駆けていった。
私は周囲を見渡し聖女達が集まる一団を見つけると、そこで声を張り上げていた金盞花の乙女の下へ走り寄る。
「マール様!」
「バカ者、どこにいた⁉ いや、それより今は撤退の準備だ。あれは……倒せない。足止めできる戦力を残して、聖都から援軍を呼ぶ。私の奇跡があてにならず……まさか、こんなやつが出てくるとは」