極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

34・王国の変事

『いい子で遊んでなさいね――』
『うん!』

 誰かの声と足音が遠くなっていく。もう二度と会えないのに、私は――。


「――待っ……! はぁはぁ…………なんなのよ、今の夢」

 飛び起きた。
 背中が嫌な汗を掻いていて、心臓がどくどく動いてる……。

 何か、ものすごく寂しい夢を見たような気がする。けど思い出せない。多分こっちじゃなく、前世の出来事だ――それも物心もつかないような頃の。

(…………ふぅ)

 隣で涎を垂らし眠るロロをぎゅっと抱き締める。
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