極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

エピローグ②

「ちょっとぉ……! なんなのこの振動っ、どうなってんのぉ⁉」
(ルシエさんっ……!)

 抱きついてくるポピアを支えつつ、私は復活した不気味な振動音について思念で尋ねる。
 いったい、何が――。

『シーリ⁉ 気付いたかしら……道が、押し潰され始めたわ。想定では、元の世界へ近づいてから扉を開けるまでずいぶん猶予があったのだけど……。次はさっきみたいに次元の穴を安定させるのに時間をかける余裕がない……。接近すると同時に道を開かなければ、後ろから迫る虚無に押し潰されるわ!」
「そ、そんな……どうすれば⁉」

 どうやら、向こうの世界へのトンネルをくぐる間に、不測の事態が起きたらしい。
 ルシエさんの警告が聞こえ、月映宮に集まった皆に焦りが広がる。
 慌ただしく指示を仰ぐ私に、彼女は少し間を開けた後、早口で対策を伝えていった。
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