再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
決意
セイロン様へのお礼は、案外すぐに決まった。
「……俺は複雑だが」
「いいんです。私がそうしたいんですから」
「……」
ロード様へのアミュレットを買った時の宝石店。そこに再びやってきた私は、セイロン様に同じようにアクセサリーをプレゼントすることにしたのだ。
私が贈ったアミュレットをとても大切にしてくれているロード様はなんだか不服そうだったけれど、違うアクセサリーにするからと説得したら許してくれた。
「イヤリング……こっちの方が、セイロン様に似合うかな」
「そうだな。いいと思う」
たくさんあるデザインから加工を見せてもらい、イヤリングにすることに決めて宝石を選ぶ。
セイロン様の瞳の色は茶色だ。似たような色の宝石があるか不安だったけれど、たくさんの種類の宝石を出してくれてその不安は杞憂に終わる。
今回はどんな願いを込めようか。元気になってもらいたいし、やっぱりお守りの意味も込めたい。あれもこれもと考えていたらまた迷ってしまう。
「こちらの加工でしたら夕方くらいまでには終わりますよ。本日中に取りに来られますか?」
「ロード様、いいですか?」
「もちろん。あとでまた受け取りに参ります」
「かしこまりました。準備してお待ちしております」
店主の会釈を見送られ、一旦店を出る。
「このアミュレットもああやっていろいろ考えながら贈ってくれたんだと思うと、ちょっと感慨深いものがあるな」
「ふふ、大切にしていただけて嬉しいです」
「俺の宝物だよ」
心を込めてプレゼントしたものだから、そう言ってもらえるとすごく嬉しい。
セイロン様にも喜んでほしいから、丁寧に魔力をこめよう。
「でも夕方までだと結構ありますね。待ち時間、どうしましょうか」
「そうだな。……せっかくだから、景色の良いところに行ってみるか」
「景色の良いところ?」
「あぁ。俺の気に入ってる場所があるんだ。行ってもいいか?」
「はい」
ロード様の提案で、馬車に乗り込んだ私たちはそのまま王都の外れにある湖に向かった。
「うわあ……すごい、綺麗」
「今時期は花が満開で、すごく綺麗なんだ。セーラは花が好きだろ。絶対喜んでくれると思って」
「はい、ありがとうございます……!」
そこは、桜のような花が満開に咲き誇る湖。草木に囲まれ、薄いピンク色の花びらが風で舞い散る様は幻想的で、水が澄んでいるのか湖の底まではっきりと見えている。
まるで一枚の絵画を見ているようでうっとりした。
「……俺は複雑だが」
「いいんです。私がそうしたいんですから」
「……」
ロード様へのアミュレットを買った時の宝石店。そこに再びやってきた私は、セイロン様に同じようにアクセサリーをプレゼントすることにしたのだ。
私が贈ったアミュレットをとても大切にしてくれているロード様はなんだか不服そうだったけれど、違うアクセサリーにするからと説得したら許してくれた。
「イヤリング……こっちの方が、セイロン様に似合うかな」
「そうだな。いいと思う」
たくさんあるデザインから加工を見せてもらい、イヤリングにすることに決めて宝石を選ぶ。
セイロン様の瞳の色は茶色だ。似たような色の宝石があるか不安だったけれど、たくさんの種類の宝石を出してくれてその不安は杞憂に終わる。
今回はどんな願いを込めようか。元気になってもらいたいし、やっぱりお守りの意味も込めたい。あれもこれもと考えていたらまた迷ってしまう。
「こちらの加工でしたら夕方くらいまでには終わりますよ。本日中に取りに来られますか?」
「ロード様、いいですか?」
「もちろん。あとでまた受け取りに参ります」
「かしこまりました。準備してお待ちしております」
店主の会釈を見送られ、一旦店を出る。
「このアミュレットもああやっていろいろ考えながら贈ってくれたんだと思うと、ちょっと感慨深いものがあるな」
「ふふ、大切にしていただけて嬉しいです」
「俺の宝物だよ」
心を込めてプレゼントしたものだから、そう言ってもらえるとすごく嬉しい。
セイロン様にも喜んでほしいから、丁寧に魔力をこめよう。
「でも夕方までだと結構ありますね。待ち時間、どうしましょうか」
「そうだな。……せっかくだから、景色の良いところに行ってみるか」
「景色の良いところ?」
「あぁ。俺の気に入ってる場所があるんだ。行ってもいいか?」
「はい」
ロード様の提案で、馬車に乗り込んだ私たちはそのまま王都の外れにある湖に向かった。
「うわあ……すごい、綺麗」
「今時期は花が満開で、すごく綺麗なんだ。セーラは花が好きだろ。絶対喜んでくれると思って」
「はい、ありがとうございます……!」
そこは、桜のような花が満開に咲き誇る湖。草木に囲まれ、薄いピンク色の花びらが風で舞い散る様は幻想的で、水が澄んでいるのか湖の底まではっきりと見えている。
まるで一枚の絵画を見ているようでうっとりした。