プロフィール

ゆのか
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作品一覧

あの日の続き
ゆのか/著

総文字数/37,977

青春・友情10ページ

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この物語を書き始めたとき、「青春って、いつ終わるんだろう」と考えました。 高校生活は、たった三年間。 毎日一緒に練習して、同じコートに立って、同じ夢を追いかける。嬉しいときは一緒に笑って、悔しいときは一緒に泣く。そんな毎日も、卒業すれば終わってしまいます。 6人も、高校最後の県大会で敗れたとき、「これで全部終わった」と思っていたかもしれません。 全国には届かなかった。 最後まで戦ったけれど、勝てなかった。 悔しくて、申し訳なくて、涙が止まらなかった。 でも、この物語で描きたかったのは、その「負け」の先にある未来です。 卒業後、6人はそれぞれ違う道へ進みます。 スポーツ用品を扱う仕事をする人。 選手を支える飲料の仕事をする人。 教師になり、バスケを教える人。 選手を守るシューズを作る人。 選手の身体を支える人。 もう同じコートには立っていません。 それでも、6人は高校時代にもらったものを、今度は誰かに渡す側になっていました。 そして数年後、6人は再び集まり、恩師のもとへ向かいます。 「夢を叶えましたよ」 一人ずつそう報告する6人を見て、先生たちは何を思うのでしょう。 高校時代、支えてもらっていた6人が、今度は誰かを支える側になっている。 それは、あの日々が決して無駄ではなかったという証だと思います。 人生では、頑張ったから必ず勝てるわけではありません。 努力したから、必ず夢が叶うわけでもありません。 それでも。 あの日流した涙も、仲間と過ごした時間も、先生からもらった言葉も、誰かのために頑張ったことも、きっといつか自分の人生を支えてくれる。 県大会ベスト8。 結果だけを見れば、6人の高校バスケはそこで終わりました。 でも、本当は違う。 あの日の敗戦は終わりではなく、それぞれの人生の始まりでした。 青春は、卒業と同時に終わるものじゃない。 一緒に過ごした時間は、その後の人生の中でも、ずっと続いていく。 これは、そんな6人の物語です。 ――あの日の続きは、今もまだ続いている。
六点差の向こう側にある優勝
ゆのか/著

総文字数/13,839

青春・友情11ページ

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勝敗だけでは語れない“六点差”があった。 88-82。その数字は、ただのスコアではなく、崩れかけたチームがそれでも最後まで繋がろうとした証だった。 神代高校男子バスケットボール部。キャプテン・しょうへい、司令塔として支えるるき、エースのりゅうと、安定感のりょう、守備職人のらい、努力で食らいつくたける。彼らはそれぞれ違う形でコートに立ちながら、一つのチームとして不完全なまま進み続けた。 そしてその姿を、ただ一人見続けていたのが女子バスケ部部長兼マネージャーのゆなだった。プレーはしない。けれど誰よりも近くで見て、記録し、怒り、悩み、そして信じていた。 完成された過去。崩壊する現在。繋ぎ直す再生。そして届きかけた完成。そのすべてが積み重なった先にあったのが、あの88-82だった。 この物語は、勝者の物語ではない。 “勝ちきれなかったチーム”の物語でもない。 それでも確かに存在した、「繋がり続けた時間」の記録である。 優勝とは何か。強さとは何か。その答えは、スコアボードの上ではなく、コートの中で交わされた無数の選択と信頼の中にあった。 そしてその答えは、きっと今もどこかで続いている。
兄になった先輩を好きだった
ゆのか/著

総文字数/16,437

恋愛(学園)15ページ

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「好きになってはいけない人を、好きになってしまったら――」 この物語は、そんな恋から始まります。 主人公の結月は、高校の体育委員会の活動を通して、一つ上の先輩・颯斗と出会います。最初はただの先輩と後輩。けれど一緒に仕事をしたり、放課後に話したり、体育祭の準備をしたりするうちに、少しずつ距離は近づいていきます。 優しくて、少し不器用で、でもどこか放っておけない先輩。 気づけば結月の中で、その存在はどんどん大きくなっていきます。 けれど、二人の関係はある日突然変わってしまいます。 親同士の再婚。 それによって、二人は“先輩と後輩”ではなく、 “兄妹”になってしまうのです。 好きと言ってはいけない。 想いを伝えることもできない。 それでも一緒に過ごす日々の中で、気持ちは消えるどころか、むしろ強くなっていきます。 近いのに遠い距離。 手を伸ばせば届きそうなのに、決して越えてはいけない境界線。 そんな関係の中で、二人はそれぞれの気持ちと向き合っていきます。 そして迎える卒業の日。 別れの駅のホームで、二人が選んだ答えとは――。 この物語は、決してハッピーエンドの恋ではありません。 けれど、確かにそこにあった「本物の恋」の物語です。 言えなかった「好き」。 伝えられなかった想い。 それでも心の中に残り続ける、大切な記憶。 この物語が、あなたの心のどこかにそっと残る恋になってくれたら嬉しいです。
声にならない、さよならを
ゆのか/著

総文字数/33,917

恋愛(学園)21ページ

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この物語は、「再会」が幸せの始まりではなく、 “終わり方を見つけるための最後の時間” になるお話です。 昔好きだった人。 もし、もう会わないと思っていた人に再び出会ったら—— きっと心は揺れてしまうでしょう。 変わっていない笑い方に、失われていたはずの季節がよみがえることもあるはずです。 でも、大人になればなるほど、 「気持ちだけでどうにもならないこと」が増えていきます。 誰かの生活、誰かの未来、自分の選択。 恋より大切なものがあると知ってしまっても、 それでも消えない想いも確かに存在します。 柚李、蒼士、春斗の三人は、 どれも“正しい”気持ちを抱えたまま、 それぞれに苦しい選択をしなければなりません。 誰も責められない、でも誰も報われきらない。 そんな切なさを丁寧に描きたくて、この物語を書きました。 読み終えたあと、 あなたの心にほんの少しでも、 「忘れられない誰か」の記憶に触れるような余韻が残れば嬉しいです。
君を隠したあの夏
ゆのか/著

総文字数/12,961

恋愛(学園)10ページ

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あの夏を、私はまだ覚えている。  「暇だからいいよ」──そう答えたあの日。  中学1年の七月、青郎に告白されて、軽い気持ちでうなずいた。  でも本当は、あの瞬間から何かが変わっていたんだと思う。  青郎は、誰よりも明るくて、クラスの中心にいた。  私はその光が少しまぶしくて、だから決めた。  「この関係、誰にも言わない。隠すためなら、なんでもする」って。  秘密であることが、ふたりだけの絆のように思えた。  放課後の体育館裏、机の下でつないだ手、誰にも気づかれないように笑い合った日々。  どんなに隠しても、心の奥では、あの人だけでいっぱいだった。  2年の春、初めて「好き」と伝えた。  青郎は驚いたように笑って、そっと私の頭を撫でた。  あの瞬間、初めて“恋”が本物になった気がした。  冬、席が隣になってからは、毎日のように机の下で手を繋いでいた。  3年の春、修学旅行でバレないように手を繋いで、あーんして。  周りに隠しながら、心の中では「ずっと一緒にいられますように」と願っていた。  でも、冬。受験の時期。  青郎が遠い高校に進むと聞いた夜、涙が止まらなかった。  だけど、「青郎の夢を応援したい」と思った。  理科の授業中、先生にバレないように彼の面接練習をしていた日々は、  恋人としての最後の時間のようだった。  高校生になってからも、好きだった。  でも、遠距離は想像以上に冷たくて、痛かった。  七月七日──あの日、青郎は言った。  「お互いを思って、ここで終わりにしよう」  そして、約束をした。  「成人式でまた会おう。その時まだ好きだったら、今度は結婚前提で付き合おう」  時が経っても、青郎以外に“好き”と思える人はいなかった。  そして、青郎もまた、誰かと付き合っても、私を忘れられなかった。  あの夏、隠した恋は、今も胸の奥に息づいている。  誰にも見せなかった恋が、確かにここにあった。  ──これは、時間を越えて続いた“初恋”の物語。

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