プロフィール

さかきま黄傘
【会員番号】186586
児童文学を中心に書いてます、さかきまデス。新美南吉、宮沢賢治の影響が強いと思います。

〔執筆中〕

■ まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~
大衆文学なお話。内容は少し重みがあります。現在71頁。完結は100頁程度の予定。


〔完結済〕

■野良犬
個人的にとてもお気に入りの短編。元々はたった12頁だったのが、改頁を重ねて現在の頁数に。汗)随時、推敲中。

作品一覧

まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~

総文字数/13,757

ミステリー・サスペンス71ページ

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「空想科学」という雑誌を熱心に読んでいる男の子の写真は、かつて老婆が肌身離さず大切に持ち歩いていた物だった。 彼女自身がそれを、二つに破って床へ捨てたのだろう。 床には汚物のついた下着が散乱していて、その写真の一片は汚物にまみれていた。 老婆はしゃがみこんで汚物をこねくりながら、不思議そうな顔でこちらを見ている。 それが、 失われた記憶の最深部にあるものだ。
野良犬

総文字数/3,460

絵本・童話32ページ

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寒い寒い冬の日。 金属の格子で作られた檻が、通り道の家の軒先に置かれていた。檻の周りには、ひと粒ふた粒のドッグフードが転がっている。 そのひとつめを慎重に調べてから口に入れてみたところ、舌のとろけるような肉の味がした。丸二日間、何も食っていないのだから、余計にうまいと感じる。 今度は檻の中にあるやつを食べようと思い、入り口付近のやつを幾つか食べ、さらに檻の奥へずいと頭を突っ込んだところで、いきなりガシャンという大きな音がした。 それは、人間の仕掛けた捕獲檻というやつであった。 ばかな私は、こうして人間に捕らえられてしまったのである。

公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★
2010/06/13 20:12
ネタバレ
やや辛口ですが、宜しくお願いします。

違和感を感じた点が2つ。

一つは、自分で『動く』事ができた事です。ファンタジックに行くなら、小鳥やカブトムシに手伝って貰うという手もあろうかと思います。

2つ目は、『彼』が最後に後悔する場面。軽い気持ちでやっていただけなのに、こんな結果になるなんて……という部分に、もっと肉付けをして頂くと良いように思いました。

意外性、という意味では大いに楽しめる作品でした。惜しむらくは、テーマが少しぼやけている点です。次回作、期待致します。

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