かなさんのレビュー一覧
―ねえ、あの人とあの子が、付き合い始めたんだって。 ―美男美女が、手をつないで帰ってたの。とってもお似合いだよね。 とっても、いいよね。 切り出された、初々しい高校生カップルの日常。 どうしても比べてしまうのです。 あの子は。他のカップルは。 わたし、ココは上でありたかったんだ。女の子だから、そのトゲトゲの気持ちから、逃げられない。 そのトゲに、気づいてくれて。不安を溶かしてくれる彼がとなりにいれば、ちょっとずつ、一緒に進めるね。 日常。でも二人でいれば、それは大切な日で、すこしだけ非日常。 一緒に笑って、歩いていくこと。触れること。 等身大の女の子を可愛いく書き上げたこのお話、わたしはとっても大好きです。
―ねえ、あの人とあの子が、付き合い始めたんだって。
―美男美女が、手をつないで帰ってたの。とってもお似合いだよね。
とっても、いいよね。
切り出された、初々しい高校生カップルの日常。
どうしても比べてしまうのです。
あの子は。他のカップルは。
わたし、ココは上でありたかったんだ。女の子だから、そのトゲトゲの気持ちから、逃げられない。
そのトゲに、気づいてくれて。不安を溶かしてくれる彼がとなりにいれば、ちょっとずつ、一緒に進めるね。
日常。でも二人でいれば、それは大切な日で、すこしだけ非日常。
一緒に笑って、歩いていくこと。触れること。
等身大の女の子を可愛いく書き上げたこのお話、わたしはとっても大好きです。
口数少ない、猫みたいな後輩男子。と、スルメな先輩女子。二人の関係は、先輩後輩?飼い主とペット?いやいやそれとも。 本当に猫みたい。先輩女子が絡みに行ってしまうの、よくわかる。そして二人(たまにもう一人)の掛け合いがとっても楽しい。クスッてして、フハッてして、でもあの、 とにかくギュウウと心臓が絞られるんです…!! 猫系男子も良いかもしれない。というか、ものすごく良い。 真っ直ぐな気持ちって、たくさんのものを生むね。しょっぱいスルメも甘いロールケーキにしてしまうくらい。いいね、この二人すてき。 わたしの最たるオススメは29Pです。皆様もぜひ、クスッフハッギュウウを、ぜひぜひ味わってみてください。
口数少ない、猫みたいな後輩男子。と、スルメな先輩女子。二人の関係は、先輩後輩?飼い主とペット?いやいやそれとも。
本当に猫みたい。先輩女子が絡みに行ってしまうの、よくわかる。そして二人(たまにもう一人)の掛け合いがとっても楽しい。クスッてして、フハッてして、でもあの、
とにかくギュウウと心臓が絞られるんです…!!
猫系男子も良いかもしれない。というか、ものすごく良い。
真っ直ぐな気持ちって、たくさんのものを生むね。しょっぱいスルメも甘いロールケーキにしてしまうくらい。いいね、この二人すてき。
わたしの最たるオススメは29Pです。皆様もぜひ、クスッフハッギュウウを、ぜひぜひ味わってみてください。
女は信じない。男なんて、最低。そんな二人が出会って。嫌って、避けて、後ろを向いて。でも。生まれた感情を、認めたら。
あっという間に読み終えてしまった。
二人の過去はとても重い。逃げられないし、傷跡は消えない。裏切りって、信じるパワーをゼロにするから。
二人が、少しずつ歩み寄って。もしかしたら。もしかしたら、信じられるかもしれないって。
大雅くんが、涙を流すシーン。胸が熱くなって、私も目がうるんでしまいました。
みんな、パズルを持っている。違うもので無理やり埋めても、むなしいね。穴ぼこなこと、気づかないフリをしても、どこか悲しいね。
信じること。信じられるかもって、そう思えたら。疑わないで。自分の気持ちに素直になるだけ。
欠けたピースを埋めあうことができたふたり。ずっと続いていく笑顔が見えます。大切なことを教えてくれる、素敵なお話をありがとうございました。
少し浮き足立つ、クリスマスの日。鮮やかな街。 ひとり、路上ライブを聴く。生まれるのは焦りじゃなくて、ワクワク。それは、あなたを待っているから。 まだ十代の頃の、二人の出会い。 彼女は彼を忘れられず、彼も彼女を覚えていた。それだけで、きっと運命。 でも、運命を確かな絆にできたのは、彼と彼女だったから。この二人だったから。 クリスマスに、暖かい風が吹く。 世界で一番好きな人の、歌声をのせて。 いつかの日、わたしの背中を押した歌は、いま、わたしたちを結びつける。 はぐくまれた恋と生まれた愛に、心が暖まります。 素敵な聖夜のお話を、ありがとうございました。
少し浮き足立つ、クリスマスの日。鮮やかな街。
ひとり、路上ライブを聴く。生まれるのは焦りじゃなくて、ワクワク。それは、あなたを待っているから。
まだ十代の頃の、二人の出会い。
彼女は彼を忘れられず、彼も彼女を覚えていた。それだけで、きっと運命。
でも、運命を確かな絆にできたのは、彼と彼女だったから。この二人だったから。
クリスマスに、暖かい風が吹く。
世界で一番好きな人の、歌声をのせて。
いつかの日、わたしの背中を押した歌は、いま、わたしたちを結びつける。
はぐくまれた恋と生まれた愛に、心が暖まります。
素敵な聖夜のお話を、ありがとうございました。
女性を悦ばすために開発された、アンドロイド69。 アンドロイドが面白おかしい脱走劇の末、雪に埋まり、偶然出会った一人の女性。 なんてユニークでコミカルなお話か!!…いえいえ、物語は、そこからなのです。 物語の雰囲気は、コミカルかと思いきや切なく、愛恋、涙と二転三転。けれど、そのつながりがものすごく自然。アンドロイドの主人公の、心が芽生えていく様子・強くなっていくさまが上手く書き出されていて、いつの間にか共感してしまう。 恋を知り、心を得て、愛を守る。 アンドロイドが、そんなことをできるのか。 守る。だれかを。自分がどうなったとしても。 それは、人間だって、必ずしもできることではないのかもしれません。 愛する人のために、自分を捨てて選ぶ道。その道がたどりつく春まで、ぜひ熟読してください。
女性を悦ばすために開発された、アンドロイド69。
アンドロイドが面白おかしい脱走劇の末、雪に埋まり、偶然出会った一人の女性。
なんてユニークでコミカルなお話か!!…いえいえ、物語は、そこからなのです。
物語の雰囲気は、コミカルかと思いきや切なく、愛恋、涙と二転三転。けれど、そのつながりがものすごく自然。アンドロイドの主人公の、心が芽生えていく様子・強くなっていくさまが上手く書き出されていて、いつの間にか共感してしまう。
恋を知り、心を得て、愛を守る。
アンドロイドが、そんなことをできるのか。
守る。だれかを。自分がどうなったとしても。
それは、人間だって、必ずしもできることではないのかもしれません。
愛する人のために、自分を捨てて選ぶ道。その道がたどりつく春まで、ぜひ熟読してください。
幼い頃に、男の子のせいで怪我をした。右目が、見えなくなった女の子。 男と女になった。いまでも二人は、一緒にいる。罪悪感を、背負う。利用する。二人の間にあるものは。二人の、行き先は。 二度読みの作品です。一度浸かってしまったら、もう。背中がぞわり、心臓がどくり、切なくて悲しくて、でも愛おしい。黒い部分と、それに悩む「人間」を書き出すのが上手いこの作家さんだからこそ書ける。 人って、きれいなものだけで繋がっていられないね。依存、過去、いろんなもので引っ張り合う。相手が見えなくなる。自分の気持ちすら、塗り潰してわからなくなる。 でも。これが愛なんだって。知った瞬間、すべてが洗い流れていく気がしました。二人は、互いの枷なんかじゃない。翼を持ってる。二人で飛べるし、温めあえる。 自然に涙が出てしまった場面が、2つあります。どこに心を掴まれるか、ぜひ読んで、見つけてほしいです。
幼い頃に、男の子のせいで怪我をした。右目が、見えなくなった女の子。
男と女になった。いまでも二人は、一緒にいる。罪悪感を、背負う。利用する。二人の間にあるものは。二人の、行き先は。
二度読みの作品です。一度浸かってしまったら、もう。背中がぞわり、心臓がどくり、切なくて悲しくて、でも愛おしい。黒い部分と、それに悩む「人間」を書き出すのが上手いこの作家さんだからこそ書ける。
人って、きれいなものだけで繋がっていられないね。依存、過去、いろんなもので引っ張り合う。相手が見えなくなる。自分の気持ちすら、塗り潰してわからなくなる。
でも。これが愛なんだって。知った瞬間、すべてが洗い流れていく気がしました。二人は、互いの枷なんかじゃない。翼を持ってる。二人で飛べるし、温めあえる。
自然に涙が出てしまった場面が、2つあります。どこに心を掴まれるか、ぜひ読んで、見つけてほしいです。
ケーキ屋さんの彼。多忙なクリスマスを一緒に過ごせるなんて、思ってない。でも、ほんのすこしだけ期待してしまったから。だから。 わあ、いい。このお話、とってもかわいい。あたたかい。 読み終わって、思わずにんまり。 わかっているけどモヤモヤする、嬉しいけど素直になれない、そんな自分にまたモヤモヤ。女の子の気持ちにすごく共感できる。共感できるからこそ、短編なのに、こんなにも感情移入して、幸せな気持ちになってしまう。 「彼がケーキ屋さん」この設定だからこそ生まれた状況と、小道具の使い方がハッとなるくらい上手に練りこまれています。この彼と、この彼女。すごく合っているのがわかるな。思い合って、思いやっているのがわかるな。わざとらしくない、自然に生まれてくる優しさや恋の描写に、まだ心がほっこりしています。 女の子だからこその幸せがたっぷり。クリスマスの前に、ぜひご一読を。
ケーキ屋さんの彼。多忙なクリスマスを一緒に過ごせるなんて、思ってない。でも、ほんのすこしだけ期待してしまったから。だから。
わあ、いい。このお話、とってもかわいい。あたたかい。
読み終わって、思わずにんまり。
わかっているけどモヤモヤする、嬉しいけど素直になれない、そんな自分にまたモヤモヤ。女の子の気持ちにすごく共感できる。共感できるからこそ、短編なのに、こんなにも感情移入して、幸せな気持ちになってしまう。
「彼がケーキ屋さん」この設定だからこそ生まれた状況と、小道具の使い方がハッとなるくらい上手に練りこまれています。この彼と、この彼女。すごく合っているのがわかるな。思い合って、思いやっているのがわかるな。わざとらしくない、自然に生まれてくる優しさや恋の描写に、まだ心がほっこりしています。
女の子だからこその幸せがたっぷり。クリスマスの前に、ぜひご一読を。
子どものわたしは、原稿用紙が散らばる、畳の部屋に踏み込む。 彼が描くものを、一番に見るために。彼がつむぐ言葉を聞き、彼に触れられ、彼自身に、会うために。 感情に巻かれる自分は、彼の目にどう映っているのか。 八ページ。この短さでこんなにも惹き込む空気が作れる。 八ページ。もっとこの世界に浸っていたい。 そんな風に思わせてくれるお話でした。 散らばるフレーズが、一つ一つすくい上げて吟味したいほど素敵。決してこの世を優しくは見ていない、星を屑と呼ぶ彼の魅力が、存分にわかります。 美しいもの。見にくいもの。現世には、どちらが多くはびこっているのでしょうか。誤魔化さず、ありのままに物事を見るのは難しく、空っぽにしてしまわなきゃ、してしまいたい、そんな想いに駆られて。 素敵なお話を、ありがとうございます。
子どものわたしは、原稿用紙が散らばる、畳の部屋に踏み込む。
彼が描くものを、一番に見るために。彼がつむぐ言葉を聞き、彼に触れられ、彼自身に、会うために。
感情に巻かれる自分は、彼の目にどう映っているのか。
八ページ。この短さでこんなにも惹き込む空気が作れる。
八ページ。もっとこの世界に浸っていたい。
そんな風に思わせてくれるお話でした。
散らばるフレーズが、一つ一つすくい上げて吟味したいほど素敵。決してこの世を優しくは見ていない、星を屑と呼ぶ彼の魅力が、存分にわかります。
美しいもの。見にくいもの。現世には、どちらが多くはびこっているのでしょうか。誤魔化さず、ありのままに物事を見るのは難しく、空っぽにしてしまわなきゃ、してしまいたい、そんな想いに駆られて。
素敵なお話を、ありがとうございます。
主人公は、とある人気俳優。素晴らしい演技、見目麗しさにトリコになる女性は数知れず…
だから、起こった事件に関わっているのは、きっとその女性たちのだれか。
それは、だれ?
とてつもなく甘い。糖度100%のチョコレートを噛まされたと思ったら、気がつくと最後には砂糖のひとかけらも残っていない。そんな、なかなか斬新で練られたお話。
十ページの短編ですが、中身はずっしりです。
短いなかにさまざまな要素を詰め込むことができる、これも作者さまの引き出しの多さなのだろうと思います。一味変わった、チョコレートにまつわるお話。ぜひ、読んで味わってみてください。
視点が少しズレた先輩と、笑顔の少ないひねくれ女子。
二人でいる時間は、甘いとは言えなくて、言えないまま、先輩は引っ越してしまう。
のを、友達から聞いた。
惹きこまれる、というか、惹きこまれすぎて驚いたお話でした。
どうしてこんなに、登場人物に魅力を含んで描くことができるんだろう。読み終える頃には、主人公も、先輩も、そしてもう一人のことも、大好きになっているのです。
「もう一人」の存在も、主人公と先輩の関係を表すのに、欠かせないカギであり、スパイスであり、魅力的。このお話、とにかく不思議な魅力があるのです。
先輩、しんでください。もうこの文章が、すごく大好き。一度見ると、止まらなくなって、クスリと笑って、愛おしくなる。ぜひ読んでみてください。
とある紅茶専門店で繰り広げられる、クリスマスのお話。 そこではたらく胡桃さんは、おとずれるお客さんにおいしいミルクティを入れ、ジンジャークッキーを焼く。 赤い鼻の、なんだかにくめない顔。胡桃さんの化身。 心があらぶっても、さみしくても、飲むとホッと、いやしてくれるような。 まさにミルクティをそのまま文章に表したような、ぽかぽか、あたたかい世界です。 あたたかい人のそばにいると、自分も優しくなれるね。 やさしさをもらうと、次は自分もだれかにわたせるね。 素敵な瞬間がたくさん生まれて、それを見るたびに、きっと、あたたかい人のことを思い出す。大切な時間を、きっと作っていける。 まだ心がじわぁとあったかいままです。 ハッピーミルクティ!!クリスマスが楽しみになる、すてきなお話をありがとうございます。
とある紅茶専門店で繰り広げられる、クリスマスのお話。
そこではたらく胡桃さんは、おとずれるお客さんにおいしいミルクティを入れ、ジンジャークッキーを焼く。
赤い鼻の、なんだかにくめない顔。胡桃さんの化身。
心があらぶっても、さみしくても、飲むとホッと、いやしてくれるような。
まさにミルクティをそのまま文章に表したような、ぽかぽか、あたたかい世界です。
あたたかい人のそばにいると、自分も優しくなれるね。
やさしさをもらうと、次は自分もだれかにわたせるね。
素敵な瞬間がたくさん生まれて、それを見るたびに、きっと、あたたかい人のことを思い出す。大切な時間を、きっと作っていける。
まだ心がじわぁとあったかいままです。
ハッピーミルクティ!!クリスマスが楽しみになる、すてきなお話をありがとうございます。
文化祭のあと。心の位置はどうしても、いつもより跳ね上がる、異空間。生まれる沢山のドラマ。 そんな中、輪から外れて非常階段に女の子が一人。 文化祭のあと独特の、雰囲気たっぷりな場面が見えるような、丁寧かつ選び抜かれた言葉で綴られていくお話。 短い中に、主人公の素直になれない気持ち、後悔、ドキドキがめいっぱい広げられていました。 好きって、どうして生まれてしまったんだろう。どうして気づいてしまったんだろう。 好きって、いやなものをたくさん生むね。どこに行くの。わたしは、どうすればよかったの。 吐き出せない不安が涙となってこぼれたとき、それを受け止めてくれたのはずっと見ていた、人。祭りのあとの香りがする、胸。 後の祭り。後悔しても遅いと思ってた。 でもはじまったのは、祭りのあと。 訪れる秋の気配。結びついた、二人の気持ち。だれかと手をつなぎたくなる、素敵な短編をありがとうございました。
文化祭のあと。心の位置はどうしても、いつもより跳ね上がる、異空間。生まれる沢山のドラマ。
そんな中、輪から外れて非常階段に女の子が一人。
文化祭のあと独特の、雰囲気たっぷりな場面が見えるような、丁寧かつ選び抜かれた言葉で綴られていくお話。
短い中に、主人公の素直になれない気持ち、後悔、ドキドキがめいっぱい広げられていました。
好きって、どうして生まれてしまったんだろう。どうして気づいてしまったんだろう。
好きって、いやなものをたくさん生むね。どこに行くの。わたしは、どうすればよかったの。
吐き出せない不安が涙となってこぼれたとき、それを受け止めてくれたのはずっと見ていた、人。祭りのあとの香りがする、胸。
後の祭り。後悔しても遅いと思ってた。
でもはじまったのは、祭りのあと。
訪れる秋の気配。結びついた、二人の気持ち。だれかと手をつなぎたくなる、素敵な短編をありがとうございました。
金木犀の香りと、祭りの気配。都会とははなれた、地元の町。 遠くにいる彼氏に対する不安は、一度生まれると、ふくらんでいく。 どうして、そっちで就職したの。どうしても、帰ってこれないの。 一度飲み込んでしまうと、取り出すことが難しくなるね。 会えないから。声を聞けないから。自分の気持ちに、無理やりフタをするから。 嫌われたくない。負担になりたくない。 自分のわがままと、相手を思いやる気持ちが重なって、やってくる秋が切なさを増す。 でも、全部押さえて、「いい大人」にならなくたっていいんだって。生まれた「会いたい」を、捨ててしまわなくてもいいんだって。 たくさん飲み込んで、それでもこぼれた「会いたい」に、心がほっこりじんわりしました。 素直になることが気持ちをつなぐ。寒い季節への移り変わりを感じながらも、それでもあたたかい。素敵なひとつの恋愛模様です。
金木犀の香りと、祭りの気配。都会とははなれた、地元の町。
遠くにいる彼氏に対する不安は、一度生まれると、ふくらんでいく。
どうして、そっちで就職したの。どうしても、帰ってこれないの。
一度飲み込んでしまうと、取り出すことが難しくなるね。
会えないから。声を聞けないから。自分の気持ちに、無理やりフタをするから。
嫌われたくない。負担になりたくない。
自分のわがままと、相手を思いやる気持ちが重なって、やってくる秋が切なさを増す。
でも、全部押さえて、「いい大人」にならなくたっていいんだって。生まれた「会いたい」を、捨ててしまわなくてもいいんだって。
たくさん飲み込んで、それでもこぼれた「会いたい」に、心がほっこりじんわりしました。
素直になることが気持ちをつなぐ。寒い季節への移り変わりを感じながらも、それでもあたたかい。素敵なひとつの恋愛模様です。
「君の知らない空」スピンオフ作品。君空を読んでいたので、より楽しむことができました。 だれかと別れるとか、捨てるとか、捨てられるとか。 それってものすごく精神力をけずられるし、そのあともずっと残る。けずられてしまったものは、もう元には戻らない。 シングルマザーとしてせいいっぱい頑張っている主人公に、さらにその傷をえぐるような出来事。読んでいて、ものすごく悔しい。でもある、こういうこと。醜い気持ちが生まれてしまう瞬間。自分が劣っているんだって、嘆いてしまう時。 そういうとき、そばで手をにぎって、君には魅力があるんだよって、教えてくれる人の存在。きっと、涙が出るほどうれしくて、あたたかい。 けずられたから、お終いなんかじゃない。けずられた部分は、優しさや暖かさで埋めていくことができるから。 雨が少し好きになれる、素敵なお話をありがとうございました。
「君の知らない空」スピンオフ作品。君空を読んでいたので、より楽しむことができました。
だれかと別れるとか、捨てるとか、捨てられるとか。
それってものすごく精神力をけずられるし、そのあともずっと残る。けずられてしまったものは、もう元には戻らない。
シングルマザーとしてせいいっぱい頑張っている主人公に、さらにその傷をえぐるような出来事。読んでいて、ものすごく悔しい。でもある、こういうこと。醜い気持ちが生まれてしまう瞬間。自分が劣っているんだって、嘆いてしまう時。
そういうとき、そばで手をにぎって、君には魅力があるんだよって、教えてくれる人の存在。きっと、涙が出るほどうれしくて、あたたかい。
けずられたから、お終いなんかじゃない。けずられた部分は、優しさや暖かさで埋めていくことができるから。
雨が少し好きになれる、素敵なお話をありがとうございました。
スマートフォンから、突然出てくる王子様。王子様の役割は、主人公を癒すこと。 そんな夢のようなお話を日常にガッチン!と見事にミックスした、はじけるあめ玉のような、可愛いお話でした。 本当に、はじけるようなテンポ。次々とページをめくってしまう。登場人物みんな、生き生きして、本当に駆け回っているような。 失恋。友達。前からの。できたばかりの。 学校。海。夏。ときめき。新しい、恋。 主人公が「大好き」と告げた、自分のエゴよりも相手を優先することを選んだ、その瞬間は胸がキュウときしみました。 きっと、読み進めるうちにものすごく応援していたから。好きになっていたから。青葉も、楓も。 それは、いつから恋になったのか。生まれていた感情は、とてもとても愛おしい。 初恋が、永遠の本物になるときを願って。素敵で可愛い、カラフルなお話をありがとうございました!
スマートフォンから、突然出てくる王子様。王子様の役割は、主人公を癒すこと。
そんな夢のようなお話を日常にガッチン!と見事にミックスした、はじけるあめ玉のような、可愛いお話でした。
本当に、はじけるようなテンポ。次々とページをめくってしまう。登場人物みんな、生き生きして、本当に駆け回っているような。
失恋。友達。前からの。できたばかりの。
学校。海。夏。ときめき。新しい、恋。
主人公が「大好き」と告げた、自分のエゴよりも相手を優先することを選んだ、その瞬間は胸がキュウときしみました。
きっと、読み進めるうちにものすごく応援していたから。好きになっていたから。青葉も、楓も。
それは、いつから恋になったのか。生まれていた感情は、とてもとても愛おしい。
初恋が、永遠の本物になるときを願って。素敵で可愛い、カラフルなお話をありがとうございました!
幼なじみの、ふたり。 とても丁寧に作られた物語。ただ書きなぐっただけじゃない。ひとりの感情を持った人間として、描かれる登場人物たち。 その感情、気持ちが、とても自然で。 気持ち同士が、すれ違ったりどこかズレていたり。思いやったり。 まっすぐでやさしい人に恋をした。 ちがうひとのものになって、すこし色が変わってゆくその人を、嫌いになりたかった。でもなれなかった。その人はやさしく、すぐそばにいる。 気持ちは、そう簡単に消せるものじゃなくて、それはつらくて、苦しくて、どうしようもないもので。 それでも強く、顔を上げて走り出した主人公に、救われるような気持ちになりました。 溶けるのは消えることじゃない。 消えてくれない。なかったことにはならない。でも、たしかにあった輝きは、いずれ自分をもっと輝かせるはずだから。 切なく、けれど前を向けるお話をありがとうございました。
幼なじみの、ふたり。
とても丁寧に作られた物語。ただ書きなぐっただけじゃない。ひとりの感情を持った人間として、描かれる登場人物たち。
その感情、気持ちが、とても自然で。
気持ち同士が、すれ違ったりどこかズレていたり。思いやったり。
まっすぐでやさしい人に恋をした。
ちがうひとのものになって、すこし色が変わってゆくその人を、嫌いになりたかった。でもなれなかった。その人はやさしく、すぐそばにいる。
気持ちは、そう簡単に消せるものじゃなくて、それはつらくて、苦しくて、どうしようもないもので。
それでも強く、顔を上げて走り出した主人公に、救われるような気持ちになりました。
溶けるのは消えることじゃない。
消えてくれない。なかったことにはならない。でも、たしかにあった輝きは、いずれ自分をもっと輝かせるはずだから。
切なく、けれど前を向けるお話をありがとうございました。
ファンタジー、愛恋物をあまり読まないわたしでも、一気に引き込まれるお話でした! なんていうのかな。登場人物が、本当に魅力的なんです。ヴァンパイアは人を惑わす色香があるらしいのですが、描かれている人物たちから、実際に溢れ出ているよう。 数ページ読んだだけで読者を引き込めるほど、しっかり作り込まれたお話には脱帽です! 主人公は、決して完全な強い女の子じゃない。けれど、必死で強くあろうとしている。 だれにも見せなかった、見せることができなかった心を溶かしたのは、真実の愛だと思います。 タイトルにぴったり、どっぷりと素敵なお話に浸らせていただきました。
ファンタジー、愛恋物をあまり読まないわたしでも、一気に引き込まれるお話でした!
なんていうのかな。登場人物が、本当に魅力的なんです。ヴァンパイアは人を惑わす色香があるらしいのですが、描かれている人物たちから、実際に溢れ出ているよう。
数ページ読んだだけで読者を引き込めるほど、しっかり作り込まれたお話には脱帽です!
主人公は、決して完全な強い女の子じゃない。けれど、必死で強くあろうとしている。
だれにも見せなかった、見せることができなかった心を溶かしたのは、真実の愛だと思います。
タイトルにぴったり、どっぷりと素敵なお話に浸らせていただきました。
なんだろうな。ほんと、説明するのがむずかしいのだけれども、でもとても魅力的なお話なんです。この魅力はなんだろう。 とても、心がこそばゆくて、ムズムズして、ちょっと切ない。けれど、悪くない心地。 学生時代に感じるやるせなさとか、焦りとか、でもそういうの、子供だとか青春だとかで片付けられるものではないんだな。 無知なわけじゃない。彼も、彼女も、わかってる。 好きなひとが自分を好きになるわけじゃないこと。 努力して必ず報われるわけじゃないこと。 血は牛乳色にならないし、世界征服だって、そんなの、自分の手で変えられるものなんて数すくなくて。 世の中の不条理に気づいてる。それでもやさしい世界を、願わずにはいられないのです。 日常に散らばってるものが、すごく愛おしく見えてくる。ふんわり、ずっしり、この魅力のなかにぜひ入り込んでみてください。
なんだろうな。ほんと、説明するのがむずかしいのだけれども、でもとても魅力的なお話なんです。この魅力はなんだろう。
とても、心がこそばゆくて、ムズムズして、ちょっと切ない。けれど、悪くない心地。
学生時代に感じるやるせなさとか、焦りとか、でもそういうの、子供だとか青春だとかで片付けられるものではないんだな。
無知なわけじゃない。彼も、彼女も、わかってる。
好きなひとが自分を好きになるわけじゃないこと。
努力して必ず報われるわけじゃないこと。
血は牛乳色にならないし、世界征服だって、そんなの、自分の手で変えられるものなんて数すくなくて。
世の中の不条理に気づいてる。それでもやさしい世界を、願わずにはいられないのです。
日常に散らばってるものが、すごく愛おしく見えてくる。ふんわり、ずっしり、この魅力のなかにぜひ入り込んでみてください。
命の終わりは、とても切ない。とても儚い。 心は寄り添っているけれど、その体は、届かないところに行ってしまおうとしている。 お互いの思いと、それでも止まらない時に、心がヒリヒリします。 夜空に輝く星になりたい。 ホタルよりもずっと遠い光。 けれど、あなたに、ずっと見上げてもらえるから。それは、ホタルよりもずっと永く、強い光。 目の前に、ふたりの夜が広がってくるよう。優しく丁寧な描写のなかで、つむがれていくお話はとても淡く心にしみました。 夏なのに、シンと心に降るそれは、まるで初雪のよう。 静かな夏の夜に、ぜひご一読を。
命の終わりは、とても切ない。とても儚い。
心は寄り添っているけれど、その体は、届かないところに行ってしまおうとしている。
お互いの思いと、それでも止まらない時に、心がヒリヒリします。
夜空に輝く星になりたい。
ホタルよりもずっと遠い光。
けれど、あなたに、ずっと見上げてもらえるから。それは、ホタルよりもずっと永く、強い光。
目の前に、ふたりの夜が広がってくるよう。優しく丁寧な描写のなかで、つむがれていくお話はとても淡く心にしみました。
夏なのに、シンと心に降るそれは、まるで初雪のよう。
静かな夏の夜に、ぜひご一読を。
主人公をとりまく人たちは、グラグラした足場に、いつも立っている。
その不安定さは、捉え方によっては抗えない魅力。
七海に惹かれ、グラグラに足を踏み入れた歩夢。足元には、深く暗い、闇が広がっていた。
強さと弱さって、こんなにも紙一重なのか。読み進めるうちに、やるせなさと衝撃に次々と襲われました。
人が死を選ぶとき。その理由は、弱さだけでは片づけられない。
生きるってなんだろう。もしかしたら、そのことを深く考えてしまう質の人間が、理由を見つけきらずに、死を選ぶのかもしれない。でも。
「おだやかに、命を削っていきたい」
ぽっかりと大きなものを失った世界で、歩夢と七海が見つけた答えに、鳥肌がたちました。
えぐるような痛みのなかに見せてくれたきらめき。まさに、このお話は孤高の魚。圧倒的な筆力と独特の雰囲気に、ぜひどぷんと浸ってください。