プロフィール

カツラギカヤ
【会員番号】64284
理屈っぽいくせに、論理を組み立てられない、へたれ恋愛小説描きです。
よろしくお願いします。

作品一覧

秘/恋

総文字数/70,503

恋愛(その他)219ページ

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『大好き』 その言葉が云えなくなったのは いつからだったろう。 重ね合う気持ちはおなじで だからこそ 受け入れられずに 苦しむんだ。 …………………………………  hi・ren ………………………………… 双子の兄妹・明良と明姫。 ふたりの、 すでに実り 実るからこそかなわない 恋のおはなし。
シークレット★ウィスパー

総文字数/5,414

恋愛(その他)24ページ

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恋をした。 恋を、なくした。 誰かを想った。 誰かに、想われた。 これは 言葉にしない 言葉にできない ささやかなものがたり ……………………………… 【B - Half】 【その両手の有意義な使い方】 【秘/恋】 に登場するひとたちの 掌編集です★ ちなみに 暗証番号は【kaya】 で★ ………………………………
青蒼の夜半に、闇色の鳥を

総文字数/60,973

ファンタジー264ページ

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【死せる王の間】で出逢った 異端の民の長姫と 希まれぬ王子。 王を殺したのは、 誰なのか。 王の絶望に育まれた謎を 解くことができるのか。 死せる王を巡り 想いは交錯する――。
B - Half

総文字数/59,644

恋愛(その他)218ページ

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「今日からあたし、 あなたの彼女に なることにしました!」 ………………………………… 突然、 香也(こうや)の前に 現れた変なオンナ 穂波(ほなみ)。 「好きにならなくっても いいです! でも傍にいて、 ときどき キスでもしてくれたら 大満足!」 「図々しくねえか…?」 ………………………………… おしかけ彼女と ふりまわされ彼氏。 そんなふたりが織り成す 甘くて、 でも、こっそり苦い ラブ・ストーリーです★
その両手の有意義な使い方

総文字数/15,555

恋愛(その他)35ページ

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翳された手のひら。 それは痛みの記憶。 文佳(ふみか)が知る 両手の使い道は ひとを傷付けることだけ。 だけど、そんな文佳に 「好きだ」 と云う少年が現れて……。 ………………………………… 傷を抱えた少女・文佳と 一途な少年・高遠の 不器用な恋のおはなしです。

公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★★
2008/09/11 19:20
鮮やかな絵

最初のインパクトは ぱっと飛び散る火花のように 鮮やかな花の絵。 私のアタマのなかで勝手に 変換されてしまったものだから きっと本当は違うものなのかもしれないけれど。 鮮やかで、生気がほとばしるような絵のイメージが 私に 『このお話は読むべきだよ! 読んで! 読んで読んで読んで!』 と云っているような気がして 一気に最後まで読み切ってしまいました。 大正解でした★

最初のインパクトは
ぱっと飛び散る火花のように
鮮やかな花の絵。

私のアタマのなかで勝手に
変換されてしまったものだから
きっと本当は違うものなのかもしれないけれど。

鮮やかで、生気がほとばしるような絵のイメージが
私に
『このお話は読むべきだよ!
読んで!
読んで読んで読んで!』
と云っているような気がして
一気に最後まで読み切ってしまいました。

大正解でした★

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★★★★
2008/08/01 20:22
ネタバレ
痛々しい不幸と、どこか切ない幸福

穏やかな調子が、おばあさんが語るおとぎ話にも似たお話。

簡単に説明するなら、これはそんな物語です。

穏やかな語り口に残酷さを秘めているところも、口伝えの童話を思わせます。


十年前に滅んだ王国。

滅ぼした国の、呑気な王子。

滅ぼされた国の、独りぼっちの王女。

戦争から平和へ。

お話はやわらかなカタルシスを含んで終わりますが、私には実は、気になることがひとつ。

孤独な王女の、しあわせのこと。

滅びた王国の悲劇を王女に見せつけられ、戦争を忌むようになった王子。

彼は、理解者に囲まれ、信じた道を生き、しあわせになれたのだな、と思います。

でも、王女は?

彼女も、意思を貫き生きたとわかってはいるものの、なんとなく、寂しいなあ、と思ってしまったりするのです。

そんな王女への思い入れもあいまって、印象的なお話でした。

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★★★★★
2008/07/27 12:50
ネタバレ
かたちのない答えを探す

いろんなひとが住んでいる、謎の多い下宿的な場所が大好きです。

そんな不純(?)な気持ちから読み始めたお話。

そもそも、失くしたものが見付かる場所、なんて、好奇心が刺激されます。

そこに住む彼女らは、失くしたものの隙間をこころの抱えて、いわば、人生の一時停止スイッチが入った状態。

彼女らは穏やかラベンダー荘での生活を通して、少しずつ少しずつ、動き出す力を育てていきます。

でも、彼女らに与えられるものは、彼女らが希むままの、安易な救いなんかじゃない。

ほんの小さなきっかけ。

かたちのないなにかの気配みたいなもの。

そういう結末がまた、嘘がなくて素敵です。

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★★★★★
2008/07/18 00:32
ネタバレ
長くて短いものがたり

正直、ページ数で最初は引きました。

でも読み始めると、最後まで読み切らずにはいられない。

長さに怯むのは、もったいなさすぎるお話です。



突然美緒の前に現れた、正体不明の青年・深田恭一。

彼の登場から、物語は始まります。

ヘラヘラ笑いながら、美緒の生活をかきまわす恭一。

そんな彼に苛立ちながらも、少しずつ惹かれていく美緒。

このままハッピーエンドかと思いきや、物語は一気に想定外の方向へと転がり始めます。

なぜ実らないのかわからない恋のかたち。

薄闇の向こうに見え隠れする真実。

美緒の涙の果ての、さわやかな余韻は、読んだひとにしかわからないかも。


蛇足ですが。

私は、『大胆な優等生』三上くんが大好きです!

ハマってしまう登場人物がいるのも、かなり高得点ですよね!

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★★★★★
2008/06/28 22:23
ネタバレ
静かな祈りのものがたり

家族を殺され
憎しみに爛れた心を癒すため
復讐を誓った少女の物語です。


キーワードは
『神』と『祈り』。

神を信じないと嘆き
神などいないと嘲る。

彼女のその心から
結果として神の存在は
消えることがありません。

彼女があがく姿こそ
声ならぬ声の祈りに似て
ひどく胸を打ちました。


最後まで、
おそらくは物語果てたその先までも
彼女に容易い救いは与えられません。

読み手としては
彼女がせめて
自分のなかの神に
赦し赦される日が来ればいいと
願ってしまいます。


深く、暗く、哀しい物語です。

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