＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 27歳、彼氏に振られました。 ・ 「じゃ、俺と結婚しよう。」 食器がぶつかる音の間で、亮ちゃんがそう言った。 男もののパンツ、いつのかわからないペットボトルのゴミ、目の前にはジャージとTシャツ姿の幼なじみ…。 ケッコン、って、これとはちょっと、いや大分、遠くないか？ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 2024.11.23〜 2024.11.24完結

「もし、このまま電車から出られなかったら、何を一番後悔する？」 ・ 三浦悠・社会人5年目(27) × 成瀬瞬・非常勤医師(32) ・ 「夕日が沈んだ後、空が魔法のように綺麗になる数分間をマジックアワーと呼ぶんだって」 ・ 私がもしあの時間あの電車に乗っていなかったら、運命が少しかけ違っていたら、その人に出会うこともなかった。 そう考えると、人生ってほんの少しのさじ加減で変わってしまうのかもしれない。 この人と過ごした時間は まるでマジックアワーのように一瞬で 魔法のような不思議な力を持っていて 泣きたくなるほど美しかった。

ドアを開けると、そこにいたのは推しでした！？ ある日突然私の日常に推しがやってきた。 . 「よろしくね、期間限定お隣さん。」 . 一生に一度の忘れられない、期間限定の恋——！ ・ 社会人3年目　宮部凛(25) × アイドル　瀬名佑月(28) 佑月くんが私の髪に手を伸ばす。私の髪飾りに触れる。 あの日もつけていた、青い髪飾り。 「俺の色。可愛いね。」 ・ 「今はとて 天の羽衣着るをりぞ 君をあはれと思出でける」 美しい世界からやってきた佑月くんは、まるでかぐや姫。 佑月くんは、ここを離れたら、この日々も忘れてしまうだろうか。 まるで、天の羽衣をまとったかぐや姫のように——。 ・ 努力は必ずしも報われない。 打算渦巻く世界で、彼を救ったものもまた、愛でした。 ・ 2025.9.28〜

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 10代の恋は、甘くて泡立って、すぐに消える。まるでクリームソーダみたい。 ・ 葉月が、机の上に、一枚のチラシを置く。 「うん？」 見ると、花火大会のチラシだった。 「え……」 葉月が、私のことを指さす。「ちゃんと、お別れしたい子。」 ・ 私にとって、花火はいつも君とのお別れだった。 学生の私たちにはどうしようもなかった、初恋。 夏、大人になった私たちはもう一度恋をした。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

たとえ想いが届かなくても、この恋に巡り会えた私は、きっと幸せ者なんだろう。 大人になる前のこの恋愛が、 なんのしがらみもなく、ただ好きで想いを伝えられるこの恋愛がどれだけ尊いものか、私たちはまだ知らない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 明るいムードメーカー。天然たらし。無自覚にモテる。誰にでも優しい。人の心をこじ開けるのが好き。 １つ上の学年の俊先輩。 こんな人好きになっても、絶対に振り向いてもらえないのに。どうしてそんな人を好きになっちゃったんだろう。 たとえ、俊先輩が私のことを好きになってくれなくても、私はずっとずっと、俊先輩が大好きです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「俊先輩は、好きな人いるんですか？」 「いるよ。 俺に好きな人がいたらだめ？」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あなたが教えてくれた人の愛し方を、私はずっと覚えていようと思った。 これは私の大切な、大切な、初恋。 『ファースト・ラブ』

はじめまして、小野はなです。 ここでは、作品についてのつぶやきなどなど、気ままに書いております。