ずっと、ずっと、はじき出されていた。 何をしても、ずっと。 この髪と目さえ、みんなと同じだったら。 埃っぽくて暗い、そんな暮らしに疲れはじめていた時。 彼に出会った。 黒檀のような黒髪が光って、その目は＿＿。 その目に見据えられたとき。 何かが彼女の中に、芽をふいた。

涙を知らないあたしは 突然その涙を知ることになる｡ 傷ついた今 あたしが思い浮かべるレンは どっちのレンなんだろう｡ ***登場人物*** 五十嵐蘭 高１ 土田蓮 高１ 杉崎憐 高１等 **************

気が付くには、少女は無垢すぎた。 ＿＿言ったじゃん、幸せにしてくれるって。 ぽつりと呟いても、誰もいない。 疑うには、少女は純粋すぎた。 ＿＿どういう、ことですか。 おそるおそる声を掛けても、彼女は聞こえないふりをするだけ。 立ち向かって行くには、少女は小さすぎた。 ＿＿待って！お願いだから話を聞いて！ 喉が張り裂けんばかりに訴えても、彼は見向きもしなかった。 なんの力も持たない下町の少女は、大きな権力の波に翻弄される。 その波に打ち上げられた先に待っていたのは……。 ＿＿勘違いもいいところだな、薄汚いドブネズミが。 すがるように彼を見上げても、その目は冷たく青く光るばかり。 　パルテノ国の下町で暮らす少女イーリス。 　縫い合わせた糸がほころぶように、彼女の日常は崩れていった……。 ❁-------------------------------------❁ 初投稿です 読みにくい所が多いかもしれませんが、 物語の行く末を最後まで 見届けて下さったら幸いです.ﾟ･* ※本作品に書かれている内容は、あくまで作品内だけのもので、決して犯罪行為を助長するものではありません。

ある日、風で飛ばされてきた一通の手紙。 『この手紙を拾ったあなたは、超ラッキー！ 恐怖の惨殺パーティ、参加権利を取得しました！ 日時は８月14日に、場所は、野沢町の山中にある館で行います なお、この手紙を拾った方は、全員強制参加です。 不参加の場合、排除させていただきますので、ご注意下さい。 惨殺パーティ主催者 ロリータ』 〜翌日〜 「おはよ…。あれ？心奈(ここな)寝不足？すっごいクマできてるけど。」 「えっ！嘘！朝、鏡で確認したのに。」 「ゲームで徹夜しちゃった？」 「ううん。なんか昨日、手紙拾ってその内容に、ざん…惨殺？パーティにご招待みたいな事が書いてあって、怖くって。 しかも、参加しないと排除するって書いてあるし。」 「え…そ、そうなんだ。」

柏木　流湖（かしわぎ　るうこ）に出会ったのは、中学1年の時。 出会った時は、超がつく美人で、あたしも目を奪われるほどだったけど、人付き合いが苦手だった。 友達と遊んでる時によく、「ルウコもおいで！」って声かけたっけ。 出会ってから、たった13年でこの世からいなくなってしまった親友。 ルウコから教えてもらった、生きる意味。 恋人の高柳　蒼（たかやなぎ　そう）への深い愛。 まだ高校生だったあたしには眩しかったけど、 あの頃、あたし達は、『今』という瞬間を確実に生きていた。 人生を全力疾走で駆け抜けたルウコに 『ありがとう』 と伝えたい ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ この作品は「さよならLetter」のサイドストーリーです。 10周年記念企画として書かせていただきました。 野いちごさん、10周年おめでとうございます！ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 野いちご10周年記念の限定小説です。 小説を読むためのパスワード取得方法は 5月30日(火)に野いちご10周年ページにて発表予定です。