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影姫奇憚詠懐伝。
Alice。/著

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ファンタジー1ページ

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「いやっほー!僕輩なんだよんっ!」 「お前の中では自己紹介が完結してるんだな。それで」 「むらー。僕輩は自己紹介って嫌いなんだよっ。自分が誰かなんて改めて聞かれるとね。しーぼんだって自分が何者か説明しようと思ったら「我輩はことむんの下僕である」としか答えようが無いでしょ?」 「例え記憶喪失になったってそれだけは無いな!」 「ふふぅーん。つまり記憶喪失になってもしーぼんは自分が下僕でない自信はある、と」 「あるよ!デフォルトで!」 「え?しーぼんのデフォルトって日替りでしょ?」 「俺の初期設定はランチか何かなのか?」 「しーぼんは売れる為なら全裸で大海原を一周ぐらいするよねっ!」 「そこまでして俺が誰に媚を売りたいのか謎だがその光景にどれだけの需要があるかも謎だな!」 「で、あらすじなんだけどさ」 「ああ」 「んむー、どんな話だっけ?僕輩としーぼんが砂場で延々と砂掛け合う話かな?」 「伝わるものが無い話なんだな」 「僕輩としーぼんがおっぱいでおっぱいとおっぱいに掛け合う話かな?」 「卑猥なことしか伝わらないぞ!?」 「砂場が駄目ならおっぱいしかないし」 「なぜその二択!?」 「まあ、あれだよねっ!要するに人生は、二進法じゃないってことだよっ!」 「うん?」 「二進法の世界は凄い。零と一かで全てを表せるなんて、考えてみれば凄いことなんだよね。けど僕輩達の住む世界は違う。零か一か、じゃない。箱を開けるまで何が飛び出すか分からない。だからこそ人生は楽しい。そんな、話」 「おお…」 「もしくはエロい話だよ」 「台無しだ!」
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