Ⅰ章【強気な彼女は、年下彼氏の前では牙を隠す～冴子＆祥吾】 失恋した者同士で、飲みに行くことになった 冴子と加東（祥吾）は 酔った勢いで、ベッドを共にするが･･･ 忘れて欲しいと望んだ冴子 それを受け入れて平然と仕事をする加東 冴子はその日から、加東を意識し始めて･･･ 未来の片桐総合事務所を支えていく 2人の道のりは、溺愛だった Ⅱ章【続・憧れた女性の誘惑とその後～優聖】 千佳とのある夜･･･ 閉ざされた部屋の中で、何が起っていたのか･･･ 真実は、心海へのダダ漏れの愛が物語っていた。

天界のドン・アヌ神の宮殿で、姉妹の口げんかがはじまります。 「よくも、朝帰りの事、パパに言いつけてくれたわね！！」 イシュタルちゃんがすごい剣幕で、 姉のエレシュキガルちゃんに詰め寄っています。 「だって、門限の件で・・注意して」 エレシュちゃんは姉として、 毅然とした態度を取ろうとしましたが、 「はぁ・・？あんたみたいな貧乳、 男神が相手にするわけないもんね！ おまけに陰キャでコミュ障じゃん！ ああああ・・やだやだ、女のやっかみだよ！これは！」 イシュタルちゃんはそう言い放つと、 自分の部屋の扉をバンと閉めてしまいました。 エレシュちゃんはそのまま、一人、廊下に立っています。 貧乳・陰キャ・コミュ障・・・ その単語がぐるぐる脳内を回っています。 さて、その数日後ですが・・ お話はここからはじまります。