「……じゃあな」 掠れた声でした。 大好きの気持ちが溢れて、 “待って”と引き留めてしまいそうになるのを ぐっと堪えました。 私は彼と、違う世界の人間だから――。 ◇◆◇◈◇◆◇◆◇◈◇◆◇◆◇◈◇◆◇ 與那城 叶希（１５） －よなしろ とき－ 不良デビューした元真面目優等生 「なんか文句あんの？」 × 馬見塚 八雲（１５） －まみづか やくも－ 優等生デビューした元最強の不良 「いいえ？　可愛いなと思っただけです」 ◇◆◇◈◇◆◇◆◇◈◇◆◇◆◇◈◇◆◇ もう二度と会えないことを覚悟していました。 けれど、もし私が彼と同じ不良だったら。 そんな気持ちが、 “高校デビュー”として現れたのです。 「は？　触んないでくれる？」 それなのに――…… 隣の席に、あなたがいました。 「タバコなんて、校則違反ですよ」 「ちゃんと掃除してくれませんか。 立ってるだけでは邪魔です」 「――離してもらえますか。俺の恋人なので」 「叶希さん。これから、 よろしくお願いしますね」 （※ウェブ版推奨）

好きで 好きで もう２年も片想い… この想いは あなたに 届く……？

君を好きになる ↓ もう好きじゃない ↓ やっぱり好き ↓ 叶わない恋だと気づく 諦めようとする ↓ でも無理だった、結局タイプだから。 ↓ 陰で想い続けることに決める ↓ それだけじゃ物足りない 君の1番になりたい。 そんなあたしの恋です “永遠ループ”から抜け出せない。 あたしの手を引っ張れるのは 君だけだから。