高校生だった私──松原瑠衣は、 近隣の国立大学に通う学生、 久我貴一に一目惚れをした。 何度かの偶然が重なり、 ファストフード店で 貴一さんに勉強を教わることに。 もしかしたら、 彼も私を好きでいてくれるかも。 けれど、そんな期待は長くは続かず、 貴一さんは夏休み明け、 突然、店に来なくなってしまう。 私は貴一さんとの縁を切りたくなくて、 意を決して 告白メッセージを送る。 でも、返事はなかった。 それから十年。 ストーカー被害に苦しむ私は、 貴一さんと再会。 昔の告白なんてなかったように、 優しく甘く接してくる貴一さんに、 私の恋心はあっけなく復活してしまう。 一度私を振ったくせに、 どうして好きだなんて言うの──!? エリート警察官僚　久我　貴一（３１） × 幼稚園教諭　松原　瑠衣（２７）

いつも読んでいただきありがとうございます！ 「憎めない当て馬」 このテーマで最初に頭に浮かんだのは 小説を書き始めたばかりの頃の作品 『理系女子の初恋』に登場した田中さんでした 「この人いいな～」と思いながらも 当て馬としての役割を全うさせたため 田中さんを幸せにしてあげることができず 残念に思っていたので‥‥ 今回、そんな「憎めない当て馬男、田中さん」 をヒーローとして登場させてみました 【ストーリーは完全に別物です『理系女子の初恋』の内容を知らなくても全く問題ありません】 片思いの末、恋に破れた当て馬田中さん‥‥ 失恋を引きずりながらも年を重ね 人として更なる成長を果たした田中さんが イケメンなのは以前と変わらずそのままに 有能さと優しさがグレードアップ だけどほんの少し影がある‥‥ そんなヒーローへと進化しています そんな田中さんに憧れを抱くヒロインと そのヒロインを想い続ける 新たな憎めない系当て馬男子‥‥ 三つ巴の恋が結婚に至るまでを 長編で丁寧に書かせてもらいました ヒロイン・ヒーロー・当て馬 ３人の視点で話が進行していきます 安定のハッピーエンド、楽しんでもらえますように！