私に青春なんていらない…… なんて嘘… 本当は甘い恋をしたい… でもね、彼を、幼なじみの彼を裏切りたくない どうして、いなくなっちゃったの…

私の憧れ、磯田先輩はとても優しい。こんな地味な私にだって、公平に接してくれる。 そんな先輩が好きだけれど、私なんかが先輩の隣にいるのは何か違うよね？ 「すずちゃんは、七夕の願い事何にした？」 「ひ、秘密です！願い事は他の人に聞かれると叶わないというので……」 先輩は不敵に笑って、私の肩をぐっとその身体に近づけた。 「俺はね、これからもすずちゃんと一緒にいたいって願ったよ」 （えっ……それって、そういうこと⁉︎） 「あっ、顔赤くなってる。すずちゃんはかわいいなあ〜」 空高く羽ばたく蝶のように、淡い期待が天の川の流れる夜空に舞い上がった。 ────────── ＜登場人物＞ 重野涼花(しげの すずか): 物静かで勉強熱心な大学2年生。研究室の先輩である祐弥に誘われてシェアハウスで4人暮らし。 磯田祐弥(いそだ ゆうや): 爽やかでミスターコンにも出場した大学3年生。フットサルサークルの幹事で、研究室が同じ涼花とはシェアハウスで共同生活をしている。

｢絶っ対、放しませんから……！｣ そう言って、私をこの世界に繋ぎとめてくれた君。 君と過ごした1年間。たった1年間だけど、 君と出会って知ったんだ、この世界がキラキラしてること。 誰にも言えないけど、君のコトが好きなんだ。 ｢さよならの次は｣他、5つの甘酸っぱい青春を詰め合わせました。

少しでも 　生きやすい世界になりますように。