エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
再会は突然に
「今日もお世話になりました」

　ディナータイムが終わって、梓はオーナー宅から和を引き取った。百合子に向かって頭を下げる。

　百合子と一緒に出てきた和も満足そうだった。

　『ゆりこさん』にたくさん遊んでもらったときはいつもこうだ。もうすっかり懐いている。

「今日はね、おはじきをしたの！」

　その通りのことを和は満面の笑みで言う。

「おはじき！　百合子さんに貸してもらったの？」

　おはじきとはちょっと昔の遊びだなぁ、と梓は懐かしくなってしまった。

　梓にだってあまり馴染みのある遊びではない。

　でも子どもの頃にやってみて、楽しかったというのは覚えているのでなんだか嬉しくなってしまった。

「うん！　ゆりこさんのおはじきねぇ、あめだまみたいですーっごくきれいなの！」

　そう話す和のこげ茶色の瞳のほうが、ずっときらきらしていて綺麗なんだろうな、と思いながらも梓は聞き、にこにこと相づちを打った。
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