神に選ばれなかった者達 前編

いそらside

―――――――…妹ののぞみが、悪夢にうなされるようになってから。

どうか自分も同じ夢の世界に連れて行ってくれと、神に願った。

その日の夜。











「…え」

のぞみと一緒に布団に入って、手を繋いで一緒に眠った。

そして気がついたら、僕は外にいた。

…何で?

一瞬僕は、帰ってきたのかと思った。

目の前に広がるその景色が、幼い頃母親と一緒に暮らしていたスラム街の一角にそっくりだったからである。




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