Dearest 1st 〜Dream〜
第10章“守る”その意味

第10章“守る”その意味





第10章“守る”その意味







─────チュンチュン…







窓から、また小鳥のさえずりが聞こえてきた。





閉じている瞼を通してでもハッキリ感じる眩しい朝日。





そして──…






「───……ん……?」





いつもはないその朝の日常に、反射的に目が開いた。





ジュージューと何かが焼ける音。




少し焦げたような匂いが立ち込める室内。





今までにない朝の始まりに、俺は完全に目がパッチリと開いた。






「おはよー純。」






キッチンから振り向いたのはチカ。





「……チカ……」





「やだな、純昨日みんなと飲み過ぎたんじゃないの?」





「…………」







──…あぁそうだった。





昨日みんなとチカで飲みまくって、帰ってから死んだように眠りについたんだっけ……。





「ご飯作ってるから、純はシャワー浴びたら?」




「あぁ…うん。」





「ほら早くっ!」






まだボーっとする頭を押さえながら、俺は急かされるようにシャワーを浴びた。



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