Dearest 1st 〜Dream〜
第3章 確信
第3章 確信
第3章 確信
「…………何よ………」
不信感たっぷりのマリアの視線にハッとする。
「あっ、あぁ!
ごめんごめん!!」
天気がいい、真っ昼間。
俺は慌ててマリアから視線を外した。
「……純、何かあったの?」
マリアが昼飯の蕎麦をすすりながら俺にそう聞いた。
「……いや……」
俺も何気ない振りを装って、昼飯に箸を向けた。
「……変な純……」
そうマリアに言われ、
俺も心の中で頷いていた。
───やっぱ違うな…。
同じ女でも、マリアには何にも感じへん……。
………そう。
俺は試しにマリアを同じ仲間としてじゃなく、一人の女として見つめてみた。
昨日の色んな気持ちをもう一度感じてみたくて。
──でも……
やっぱり何にも変化はなかった。
昨日みたいな幸せな気分にはどうしてもなれない。
ただ、彩の事を考えると無意識にニヤつく自分がいて……。
無性に会いたくなって、胸がぽかぽかしてくる。
「…………」
日だまりのような温かさに俺はまた笑顔になった。