異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
7・公爵家の愛娘、仲直り大作戦
「ただいまー!」
公爵家に戻ったロルティは、元気いっぱいに帰宅の挨拶をした。
大好きなカイブルと一緒に居られるのが、相当喜ばしいようだ。
「わふっ」
彼女の声を聞いて、ドタバタと後方から足音が響く。
自室で留守番をしていたジュロドが、大慌てで玄関まで走ってやってくる音だろう。
「カイブルはおにいしゃまに、会ったことある?」
「はい。何度か、言葉を交わしたことがございます」
「そうなんだ! だったら、自己紹介はいらないね!」
ロルティはニコニコと笑顔を浮かべ、兄がやってくるのを待った。
まさか、この直後。
顔を合わせた2人が、あんなことになるなど思わずに……。
「ロルティ!」
「あっ。おにいしゃま!」
「遅かったじゃないか! 心配し……!」
「わふーん!」
「うわっ!?」
勢いよくカイブルの横から飛び出していった犬が、妹を心配して駆けつけてきた兄を勢いよく押し倒した。
獣はブルンブルンと嬉しそうに尻尾を振って、ペロペロと頬を舐めている。
ロルティはそんな自由奔放な新しい仲間の姿を目にして、呆れたような声を出した。
公爵家に戻ったロルティは、元気いっぱいに帰宅の挨拶をした。
大好きなカイブルと一緒に居られるのが、相当喜ばしいようだ。
「わふっ」
彼女の声を聞いて、ドタバタと後方から足音が響く。
自室で留守番をしていたジュロドが、大慌てで玄関まで走ってやってくる音だろう。
「カイブルはおにいしゃまに、会ったことある?」
「はい。何度か、言葉を交わしたことがございます」
「そうなんだ! だったら、自己紹介はいらないね!」
ロルティはニコニコと笑顔を浮かべ、兄がやってくるのを待った。
まさか、この直後。
顔を合わせた2人が、あんなことになるなど思わずに……。
「ロルティ!」
「あっ。おにいしゃま!」
「遅かったじゃないか! 心配し……!」
「わふーん!」
「うわっ!?」
勢いよくカイブルの横から飛び出していった犬が、妹を心配して駆けつけてきた兄を勢いよく押し倒した。
獣はブルンブルンと嬉しそうに尻尾を振って、ペロペロと頬を舐めている。
ロルティはそんな自由奔放な新しい仲間の姿を目にして、呆れたような声を出した。