苦くも柔い恋
エピローグ
...




言質をとった和奏との念願の入浴を済ませ、腰が痛いと文句を言う和奏の横に並び腰を撫でていると眠いのか和奏の目がとろんとしてきた。


「眠いなら寝ていいぞ」

「うん…」


ほぼ意識のない和奏はもぞもぞと動き、人差し指を出してきた。


「アラームつけなきゃ…スマホ、」

「取ってくる」


そう言い、和奏にキスをしてテーブルに放置してあったスマホを手に取り和奏へと渡す。

目を擦りながらそれを手に取る姿にこれはダメそうだなと苦笑し、後で自分のスマホで設定しておこうと思っているとバッ!と和奏が飛び上がった。


「ち、千晃!」


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