永遠を糸で縫い留めて

小説

私は書き続ける 

未だ見ぬ誰かに手紙を書くように

この命が尽きるまで ゆびさきを走らせ続ける

筆の先の墨は 硬い鉛筆となり やがてカタカタと鳴るキーボードとなった

時代はうつろう けれど 書き手は 生まれ続ける

私もその中のひとりにとけよう

いつか 私の体が 灰となって 消えるまで 

私は書き続ける
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