永遠を糸で縫い留めて

記憶

私の記憶のはじまりは 4歳の夕暮れだった気がする

セピアに染まった実家のリビングで ひとりダンスを踊ってた 

誰もいない 枯れ葉だけが 時折窓から 入ってくる 

今まで生きてきて 何度も強い経験があったはずなのに 

この記憶のはじまりを 私は鮮明に覚えている 

セピア 私 ダンス 

今度 夢を見るならば あの記憶がいい 
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