永遠を糸で縫い留めて

ふれる

こんな暑い日でも あなたの体温を欲しいと思ってしまう私は


頭がおかしくなってしまっているのでせうか 


夏の日差しとも 冬の木漏れ日とも違う


あなただけの肌の温度 それだけが 私を温めてくれる


ふれることを恐れ そこにあった境界の意味について考えていた 


誰も知らない 私だけの


ふれることは そんなにも罪なことなのでせうか


ふれたいと思うだけで 何かおかしなことなのでせうか 


体ばかり 心ばかり 置いていかれて


手のひらだけが あなたの背中にふれて
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